都立高校推薦入試の「作文・小論文」を勝ち抜く術
執筆
石井 知哉(いしい ともや)
目次
都立高校推薦入試の作文・小論文とは
作文・小論文は、ほとんどの学校が50分程度の試験時間を設けています。字数は大体500~600字の課題が1問という学校が多いようです。中には50~80字などで答える課題が3問出題される学校もありますので、入試情報はよくチェックしておきましょう。
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出題傾向の強いテーマは4つ!
作文のテーマは当日にならないと発表されませんから、事前に準備しておくことは出来ませんが、傾向などからある程度絞ることはできそうです。都立入試の作文・小論文でよく出題されるテーマをご紹介します。
- 中学校生活(これまで)
中学校生活に何をしたか、その経験から何を学んだか、というお題があります。
【過去の出題例】
「中学生活で一番頑張ったことは?」
「中学校で努力したこと、また高校で努力したいことは?」
など他 - 高校生活(これから)
高校のこと、入学後、卒業後のことなど高校生活について問われるお題も多くあります。
【過去の出題例】
「本校の教育目標を踏まえ、どのような高校生活を送りたいと考えているか?」
「将来の目標と、それの実現を踏まえて高校生活で大切にしたいものとは?」
など他 - 社会・時事問題
こちらも多く出題されています。ニュースをチェックし自分の考えを整理しておくといいでしょう。
【過去の出題例】
「日本の食料自給率について資料を見て考えを述べなさい」
「情報機器が広がる現代、人とのコミュニケーションで大切にしていることとは?」
など他 - 言葉・ことわざ
言葉について、考えさせられるお題もあります。
【過去の出題例】
「“我慢する”とは、どういうことか?」
「“灯台下暗し”について、体験を基に説明せよ」
など他
以上のように、テーマは多岐にわたるのです。これらを全て前もって予想して準備するなど不可能ですが、自分の中にしっかりとした軸があり、自分の言葉で伝えられるようになっていれば、問題ありません。
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作文・小論文を正しく書くための知識と技術
作文・小論文の流れを知る
まずはどういった流れで書きあげていくかを知ることが大事です。思いついたまま書き出しても、軸がぶれてしまい、「何が言いたいのか」が曖昧な文章になってしまいます。
そのため、次の手順で書き進めるのが理想的です。あとは時間との闘いですね。
- 主題を設定する
- 材料を集める
- 構想を練る
- 記述
- 確認・修正
- 清書する<
正しい文章を書く
意識をしていないと意外にちぐはぐな文章になってしまいがちです。ポイントはいくつかあります。
「主語・述語をはっきりさせる」「適切な接続詞を使う」「修飾語・被修飾語の関係を見直す」「文体を統一する」などなど。
基本的なルールを知っておくだけで随分変わります。上記の例で「?」とお思いの方は、要注意です。
豊かな表現を心がける
ここはある意味「+α」の領域です。使いこなすことができれば、強力な武器となるでしょう。例えば、「反復」「擬人法」「倒置法」「比喩」などが代表的な手法ですね。一つひとつを正しく使うことによって、文章の幅を広げることができるのです。
また文を引き締めるためには、「一文を短くする」「言葉の重複を避ける(二重表現)」なども知っておかねばなりません。だらだらと、ただ長いだけの文は、読む側からすると面白くありませんから。
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School Postの「都立高校 推薦入試 対策講座」2023年度の受講生募集中!
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▼2023年度・講座概要▼
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基礎まるごと習得コース《1日完結》
下記より1つ選択。
【A日程】2022年12月10日
【B日程】2022年12月25日
【C日程】2023年01月04日
推薦入試当日の高得点を狙うための第一歩として、面接、作文・小論文について、推薦入試で求められていることを1日で解説。推薦で合格するために必要な基礎事項の理解を深めます。 -
自己PRカード完成&面接準備コース《1日完結》
下記より1つ選択。
【A日程】2022年12月17日
【B日程】2022年12月24日
【C日程】2022年12月26日
【D日程】2022年12月27日
【E日程】2023年01月05日
【F日程】2023年01月06日
【G日程】2023年01月07日
面接の成功に直結する『自己PRカード』の作成から添削まで、基礎からみっちり指導します。個別指導を通じて、自己カードの作成と面接で話せるオリジナリティのあるストーリーを構築し、面接の準備を整えます。「短期間でより良いものを書けるようになりたい」という方にオススメです。 -
実践徹底練習コース《全3日間》
2023年1月08日、09日、21日
面接、作文・小論文の実践的な指導をたっぷり行い、思考力・判断力・表現力・コミュニケーション力を合格水準まで高めます。作文・小論文はオンライン通信添削を通じて、個別指導。希望者にはオンラインでの面接指導も行います。「実践練習の時間を多くとりたい」という方にオススメです。
School Post オリジナル『推薦入試対策の教科書』好評発売中です
「都立高校 推薦入試 対策講座」のエッセンスを1冊の本にまとめました。
その名も『推薦入試対策の教科書』。
「面接」「集団討論」「作文・小論文」のそれぞれについて、基礎から応用まで、合格のためのノウハウをたっぷりと詰め込んであります。担当講師が講座のために書き下ろした完全限定品です。
2015年の初版誕生以来、受験生や保護者の方々はもちろん、塾や学校の先生など、教育のプロの方々からも高い評価を頂いてきた本書は、講座受講生の声や最新の入試傾向を取り入れながら幾度も改訂を重ね続けており、まさしく「推薦入試対策のデファクトスタンダード」と呼ぶにふさわしい内容となっています。
推薦入試に向けて、不安が1つもないのであれば、おそらく本書がお役に立つことはありません。しかし、もし次のような疑問を少しでもお持ちなら、本書が少なからずお力になれることでしょう。
- 面接の評価のポイントと攻略法とは?
- 面接ではどんな質問がされるの?
- 面接を有利に運ぶ『自己PRカード』を書くには?
- 集団討論の評価のポイントと攻略法とは?
- 集団討論の流れについていくには?
- 集団討論でどう議論を進めるべきか?
- 作文・小論文の評価のポイントと攻略法とは?
- わかりやすい日本語の文章を書くには?
- 説得力のある文章を書くには?
- 書き出しからまとめまで何をどう書くべきか?
- 原稿作成をスムーズに進める手順とは?
- 志望校の出題タイプの攻略法は?
実は、ほとんどの受験生や親御さんが、推薦入試に向けて、大小様々な不安を抱えています。ですから、それを克服できるかどうかが「推薦の合格・不合格の分かれ道」となるのです。
本書を読めば、上記のような悩みは解消し、読むか読まないかでは、大きく差がつくことでしょう。
「今から対策しても間に合わないんじゃないの?」
そんなことはありません。まだ間に合います。本書を1回読めば、多くの疑問が解決するはずです。
都立高校の推薦入試で求められているのは「人間力」です。
■ コミュニケーション能力
■ 思考力 / 判断力 / 表現力
■ 協調性 / 将来性 / リーダーシップ
■ 言語表現能力 / 論理構成能力
など、多岐に渡ります。
都立高校の推薦入試の対策を通じて学んだ知識や技術は、なにも高校合格のためにだけ使えるものではありません。大学受験でも、就職活動でも、社会に出て働くようになってからも、ずっと活きるものなのです。
執筆
石井 知哉(いしい ともや)