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高校受験で気になる倍率を徹底解説

高校受験で気になる倍率を徹底解説
受験生にとって気になる数字の1つが「倍率」です。時には学校選びの指標にもなり得ます。しかし、倍率といっても、1種類ではありません。当然意味も違います。もし、倍率だけが理由で志望校を変えようとしているのであれば、それはとてももったいないことなのです。倍率を知り、倍率に惑わされないように知識を身に付けましょう!!
石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)

高校受験の倍率を知る前の基礎知識

まず、倍率の前提となる基礎知識をご紹介します。高校受験の倍率を知るためには必要な知識になります。

  • 募集定員(ぼしゅうていいん)
    「うちの高校では、これだけの人数の入学者を求めていますよ」という人数です。高校側が定めます。これが多ければ多い程、倍率は下がるので、合格しやすくなります。
  • 応募者数(おうぼしゃすう)
    「この高校に入りたいので、試験を受けさせてください」と出願した人の数です。同じ高校を受験する、いわばライバルの数です。これが多ければ多い程、倍率は上がり不合格になりやすくなります。
  • 受験者数(じゅけんしゃすう)
    実際にその高校の試験を受けた人の数です。「出願はしたけど、他の高校に合格したので当日は受けなかった」「本命の高校だけど、試験当日は体調不良のため欠席した」など、出願したものの実際には受けなかった人もいるため、応募者数より減ることになります。
  • 合格者数(ごうかくしゃすう)
    実際に高校が「あなたは合格ですよ」と判断した人の数です。本来は、受験者を得点順に並べて、募集人数と同じ数だけの合格者を出します。しかし、学力検査では同じ得点の人もいますから、不公平がないよう扱う必要があります。そのため、当初の募集人数より多く合格者が出ることがあるのです。
  • 他にも、公立高校の併願校として受ける受験生の多い私立高校では、合格しても本命の公立高校に進学する受験生も多いため、高校側もそれを見越して募集定員よりかなり多くの合格者を出すようにしています。

倍率は算出時期によって3種類に分けられる

一口に「倍率」と言っても、実はその種類は1つではありません。

  1. 応募倍率(おうぼばいりつ)
    出願を締め切った時点で算出される倍率です。応募者数÷募集定員で計算します。出願した人数が多いと、倍率は高くなります。
  2. 【例】
    募集定員:100名
    応募者数:200名
    この場合、
    200÷100=2.0

    応募倍率は2.0倍となります。この数値を見て恐れを抱く受験生は多いのですが、この後倍率は変動します。

  3. 受験倍率(じゅけんばいりつ)
    試験当日を終えた時点で算出される倍率です。受験者数÷募集定員で計算します。受験した人数が少ないと、倍率は低くなります。
  4. 【例】
    募集定員:100名
    受験者数:180名(20名が受けなかった)
    この場合、
    180÷100=1.8

    受験倍率は1.8倍となります。受験者が応募者より増えることがありませんから、応募倍率よりは下がります。

  5. 実質倍率(じっしつばいりつ)
    合格発表を終えた時点で算出される倍率です。受験者数÷合格者数で計算します。合格した人数が多いと、倍率は低くなります。
  6. 【例】
    受験者数:180名
    合格者数:120名
    この場合、
    180÷120=1.5

    実質倍率は1.5倍となります。通常、合格者は募集定員より増えますから、受験倍率より下がるのが通例です。過去の数値を志望校選びの参考にしたい場合、この実質倍率が最もあてになります。

倍率で志望校を変えないで

倍率は以下のような流れで3種類の倍率が出ることになります。

  1. 出願締め切り⇒応募倍率が出る
  2. 試験終了⇒受験倍率が出る
  3. 合格発表⇒実質倍率が出る

1→2→3と時間を追うごとに倍率が下がります。ですから、応募倍率が高いからと言って、出願を取り下げたり諦めたりすることはありません。そもそも、倍率を気にしても始まりません。自分がどんなに努力したところで、倍率を下げることはできないからです。

しかし、自分の努力で自分の得点を上げることは可能です。そして、それことが合格の可能性を高める最善の方法なのです。

「倍率が低くて合格する」というのはしょせん“他人頼み”。合格に向けてすべきは、何よりもまず“自分自身を高めること”です。受験生には倍率など恐れずに日々の勉強に励んで欲しいと願っています。

石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)