「提出物(宿題)」の評価を上げるために最初に見直すべきこと
執筆
石井 知哉(いしい ともや)
内申点は観点別で評価されている
まず知っておきたいのは内申点の評価の仕組み。地域や学校によって細かい違いはありますが、基本的には「関心・意欲・態度」「技能」「知識・理解」「思考・判断・表現」で分けられた観点別に評価がされます。それらの全体評価が評定として1~5(または1~10)によって数値化されているのです。
さらに、それらの判断基準は大きく分けて「定期考査(テスト)」「授業態度」「提出物」の3つだと言われています。もちろん上記以外の学校生活も評価対象から外れているわけではありませんので、ご注意ください。
観点別評価について詳しく知りたい方は以下よりお進みください。
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提出物に関するやってはいけない内申点を下げる行為
提出物は、宿題やレポート、小テストなどが主な評価ポイントです。当然「提出しない」ことは一番避けるべき行為です。なぜなら評価のしようがありませんから。
「提出期限を過ぎてしまったけど、先生から催促がない」というケースも有り得ますが、そこで「ラッキー、出さなくて良かった」と思っても、きちんと評価は下がります。なにもラッキーなことはありません。むしろ、「忘れているよ、早く出しなさい」と注意されたほうが余程ラッキーだといえますね。だからといって、「先生が教えてくれなかったから!」と先生を責めるのはお門違いですね。
具体的には、以下の行動がお子さんの評価を下げているのです。
- 提出し忘れ
- 期限遅れの提出 / 白紙で提出
- 指定された範囲がすべて終わっていない / 答え合わせをしていない
- 正解を写しただけで、自分で解き直しをしていない
- 自分のプリントを紛失したので、ごまかそうと他人のプリントをコピーする
当然、「出せばOK」という話でもありません。他人のものを丸写し、というものいけません。先生には必ず分かります。時には写されたお子さんも悪い評価がつきます。自分の力でやり遂げましょう。
以上が提出物に関する「内申点を下げる、やってはいけない行動」です。今回ご紹介したのが全てではありません。紹介された中で、「うちの子が当てはまるのはなかったわ」と思われた親御さんも、安心するのはまだ早いのです。「下げる行動をしていない」=「内申点があがる」ではありませんから。
その他「授業態度」「定期考査(テスト)」についての振り返りは以下よりお進みください。
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石井 知哉(いしい ともや)