効率よく覚えたい!【英語】の成績を上げる究極の記憶術
執筆
石井 知哉(いしい ともや)
英語は言語。覚えなきゃ始まらない!
日常生活で使うことのない言語ですから、意識的に覚えるという作業が必要です。「覚えるだけだから簡単」と油断する中学生が多いのですが、その「覚えるだけ」が難しいから英語学習に苦労するのです。
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単語・熟語と文法の双方を同時並行で覚えていく
単語・熟語の意味を知っているだけでもダメ、文法を理解しているだけでもダメ。両方がそろって初めて英文を読んだり書いたりできるようになるのです。
たしかに、低学年の教科書レベルの文章であれば、単語の意味さえわかれば長文も「なんとなく意味がつかめる」というところまでいけます。しかし、学年が上がるにつれてそうはいかなくなります。長い文になれば、単語・熟語の意味がわかっても、つなぎ方がわからず、文の内容をとらえられなくなります。
一方、文法をどんなに覚えていても、英語の単語・熟語の意味を知っていなければ、その英文が何を言っているかは理解できません。
たとえて言うなら、単語・熟語は“食材”、文法は“調理法”です。2つがそろい噛み合ってはじめて美味しい料理ができるように、単語・熟語と文法の知識がかみあって、はじめて英語を理解できるようになるのです。
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単元ごとの攻略ポイント
では、英語は何をどのように記憶していけばいいのか。単元ごとに見ていきましょう。
【英単語】
高校入試や定期テストといった試験のジャンルを問わず、英語学習の根本中の根本です。英語から日本語の意味がわからなければ、英文を読めませんし、日本語に当たる英語がわからなければ、英文を書けません。
- 読み・意味・つづりの3点セットで覚える
例:“アップル”“リンゴ”“apple”、“タイガー”“トラ”“tiger”
3つのうち1つがわかれば、他2つもすぐに頭に思い浮かぶように“脳内リンク”を強化しておきましょう。 - まずは英語を読めるように
読めなければ日本語の意味もわからないし、つづりも書けません。まずは読めるのが最優先です。 - 特に動詞は重要
例:make、have、take、get、see、like、bring
英文は原則として“主語+動詞”から組み立てられています。動詞がわからなければどうしようもありませんから、動詞は早期に覚えてしまうのが得策です。 - 単語カードを使って効率的に
100円ショップでも購入できます。表は英単語のつづり、裏は日本語の意味を書き、テスト形式で覚えていき、完璧になったものはカードを外していきましょう。
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【英熟語】
“a lot of”“be interested in”など、2つ以上の単語から成り立っているので、苦手とする子の多い単元です。意味を答えさせたり穴埋めさせたりと、知っていれば得点につながります。やみくもに覚えるのではなく、ポイントをつかんで要領良く覚えたいものです。
- 動詞を含む熟語が多いので、動詞がカギを握る
例:look for、give up、hear from、take care、wake up
動詞単体での意味をしっかりと覚えておくと、熟語を覚える際の負担が減ります。 - 前置詞
例:in、on、at、of、over、under、before、after、along、across
熟語のほとんどが前置詞に動詞や名詞を組み合わせたものです。似たような意味の前置詞グループでまとめて覚えたり、逆の意味の前置詞をセット覚えたりすると効率的です。 - 声に出してリズムに乗る
英語の学習全般において“声に出す”ことが重要ですが、複数の単語から成る熟語は、何度も声に出しながら、口と耳でリズミカルに覚えるのがおすすめです。
【文法】
定期テストでは、空欄穴埋めや語形変化、日本語訳、並べ替え、英作文と、様々なパターンで出題されます。長文読解が中心の高校入試でも、文法問題は出題されますし、文法知識があればそれだけ長文を速く正確に読めるようになります。英語の言語知識を活用するためにも、文法知識は必須です。
- とにかく基本から順番に覚えていく
英語の場合、他の教科よりも“積み重ね”の度合いが強く、一度つまずくと、そこから先は全部わからなくなります。1年→2年→3年と、教科書や参考書の順番通りに丁寧に進めていかなければなりません。 - 単元ごとの基本ルールを正確に覚える
例:be動詞、一般動詞、助動詞、不定詞、動名詞、比較、受動態、現在完了形、関係代名詞
文法は“英文を組み立てるためのルール”ですから、抽象的な説明や曖昧な用語が登場します。具体例と合わせて理解・定着させるのがおすすめ。学習済みの単元でも、わからなくなったらすぐに戻る覚悟が必要です。 - 問題を解きながら記憶を深める
数学と同様、抽象的なルールを覚えるだけでは知識は役に立ちません。実際に英文の中でどう使われているのかを確認し、問題を解くことで、“生きた知識”になるのです。
以上、単元ごとの記憶術をご紹介しました。苦手なところだけでも参考に、勉強にお役立てください。
執筆
石井 知哉(いしい ともや)