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都立高校推薦入試の『自己PRカード』で印象を残す書き方

都立高校推薦入試の『自己PRカード』で印象を残す書き方
自己PRカードは、推薦入試の面接の道しるべとなるもの。ここで印象に残るようなことをアピール出来たら、面接も思い通りに進めることができるでしょう。では、どのようにして書けば、面接官に良い印象をもってもらえるのか、ご紹介します。
石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)

自己PRカードの全テーマに共通するポイント

都立高校推薦入試で提出が必須となる自己PRカード。得点化されないとはいえ、これを元に面接を行うため、決しておろそかにできません。

書くべきテーマは次の3点です。

  • 志望理由について
  • 中学校生活の中で得たことについて
  • 高等学校卒業後の進路について

しかし、「何を書けば良いのかわからない」「どう書いたらのいいの・・・?」というお悩みを抱く方も多いことでしょう。

上記の3テーマは、入試の面接でも必ず問われます。ですから、自己PRカードも面接を意識しながら書くと、面接での高得点につながります。

面接での高い評価につながる自己PRカードを書くためには、以下の4つが大切なポイントになります。

  1. 問われたことに対して的確に答える
  2. 具体的な内容を盛り込む
  3. 自分の過去・現在・未来をつなげる
  4. 受検校の「本校の期待する生徒の姿」を意識する

次の章から、それぞれ詳しくみていきましょう。

その1:問われたことに対して的確に答える

「当たり前のことだろう」と思われるかもしれませんが、書き上がったものを読んでみると、意外とできていないことの多いポイントです。特にその高校への思い入れが強い人や伝えたいことがたくさんある人は要注意。あれこれと書き連ねていくうちに、問いから外れたことを書いていたり、伝わりにくかったり、という失敗に陥りがちです。

そうした失敗を避けるために

  • 問いの内容を正確につかむ
  • それに対して短く答える
  • その答えを更に深く掘り下げる

という3ステップで内容を固めていくのがおすすめです。

複数のことに触れる場合は、

  1. 私が~~は2つあります。
  2. 第1に~~。
  3. 第2に~~。

という構成にすると伝わりやすくになります。

その2:具体的な内容を盛り込む

高校入試の面接官にとって、受検者はみな初対面の相手です。普段の様子など知るよしもない以上、その受検者のことを知る方法は自己PRカードと面接の内容しかありません。

また、数百人もの受検者のいる推薦入試ですから、面接官は1日だけでかなり数の自己PRカードを読み、面接を行うわけです。そのため、抽象的な内容を答えるだけでは、他の受検者と似たり寄ったりのものとなり、面接官の印象には残りにくいのです。

何より、抽象的な内容では、説得力にも欠けます。たとえば、次のAさんとBさんを比べてみましょう。

  • Aさん
    進学指導に力を入れているから、この高校を志望しました。
  • Bさん
    進学指導に力を入れているから、この高校を志望しました。特に土曜日や夏休み・冬休みの講習が充実しており、大学進学に向けて充実した勉強ができる点が自分には合っていると思いました

比べてみると、ずいぶんと伝わりやすさが違いますね。このように、具体的に書くと説得力が増します。

自分の実体験や実際にあったエピソードを加えると、他の受検者にはない“自分なりのオリジナリティ”を加えることができ、面接官の印象に残りやすくなります。志望理由であれば、高校を見学した際の印象や感想などを交えたり、中学校時代のエピソードであれば、その際の自分の感情に触れたりすると、具体的に掘り下げやすくなります。

たとえばどんなことがあったかな?」「特にどんなことがあるかな?」と自分に問いかけながら、作成してみましょう。

その3:自分の過去・現在・未来をつなげる

自己PRカードには、中学校生活、志望理由、高校卒業後の進路について記入するわけです。これら3つの質問項目を見て気付いた方もおられるかもしれません。

  • 志望理由⇒現在
  • 中学校生活の中で得たこと⇒過去
  • 高等学校卒業後の進路⇒未来

自己PRカードは“受検者の過去・現在・未来を語る場”なのです。ですから、この3つがうまく絡み合ったものになると、一貫性のある内容になります。

たとえば志望理由も、ただ「この高校に入りたい」というだけなら、誰でも言えることです。したがって、面接官に「この生徒には是非うちの高校に来て欲しい!」と思わせることは、おそらく無理でしょう。

そこで、
「中学校生活をはじめ、これまでの人生でこういう体験をしてきた」という過去
「将来はこんな希望を抱いていて、高校卒業後はこういう道に進みたい」という未来から
「だから自分が最も成長できる環境として、この高校に入学したい」という現在
を導けると、どうでしょう。

「きちんとした考えを持っているな」という印象を与えられますし、このように整理しておけば、面接で細かく質問されても答えやすくなりそうです。

何を書こうか迷ったときには、こうした視点から書くべきネタを選定するのも手です。

その4:受検校の「本校の期待する生徒の姿」を意識する

どの高校も「本校の期待する生徒の姿」を公表しています。つまり、「うちの高校ではこういう生徒に入学して欲しい」「うちの高校はこういう生徒を育てたい」という“高校側が求める生徒像”がはっきりと示されているのです。

推薦入試というのは、突き詰めれば、“高校側が求める生徒像”にマッチする受検者を選抜する試験です。ですから、自己PRカードや面接では、「本校の期待する生徒の姿」に沿った内容が理想的なものです。

特に志望理由については、
「この学校を志望した理由と入学してから自分が取り組みたいと思うことなどについて『本校の期待する生徒の姿』を参考にして記入しましょう。」
とのカッコ書きがあります。

これを意識すると、「この学校でなければダメなんだ」という強い気持ちのこもったものになります。実際の面接の場でも、説得力のある話を展開できそうです。

「本校の期待する生徒の姿」は東京都教育委員会のホームページで全校分を閲覧できます。
期待する生徒の姿(全日制課程)
期待する生徒の姿(定時制課程・通信制課程)

志望校については必ず確認しておくべきですね。

以上の4つのポイントを踏まえることで、面接につながる質の高い自己PRカードを書けます。

もっとも、いきなり文章の形にしようとする必要はありません。どんなことを書くか、まずはメモを作り、構成を組み立ててから文章にするのが効率的な方法です。

高校によっては、自己PRカードの記入例を公表していることもあります。志望校のホームページで確認して、記入例があればその指定には従う必要があります。

自己PRカード提出はゴールではなく、推薦入試のスタートに過ぎません。自己PRカードで合否は決まりませんが、自己PRカードで推薦の合否は大きく変わるのです。

今年も「都立高校 推薦入試 対策講座」を開催します

School Postでは、東京都立高校の推薦入試に向けた対策講座を期間限定で開催しています。
毎年、多くの受講生を難関校・人気校合格へと導き、「この講座を受けて本当に良かった!」とご好評を頂いています。
6年目となる今年度は、更にパワーアップ。「推薦入試対策のトップランナー」として、盛りだくさんの内容をお送りします。

▼2019年度・講座概要▼

  • 自己PRカード作成コース【1日完結】
    開講日:2018年12月23日
    面接の成功に直結する『自己PRカード』の作成を基礎からみっちり指導します。「短期間でより良いものを書きたい」という方にオススメです。
  • 実践対策コース【全4日間】
    開講日:2019年1月6日、12日、19日、20日
    面接、集団討論、作文・小論文の実践的な指導・練習をたっぷり行います。「実践練習の時間を多くとりたい」という方にオススメです。

▼日程が合わない方・一般入試対策をご希望の方は▼

  • 都立高校入試 合格ゼミ
    開講日:毎週土曜日、日曜日(一部、変則日程となります)
    推薦・一般とも都立高入試を知り尽くした講師による、完全少人数制の講座です。
    日程や受講時間を選べます。「都立高校 推薦入試 対策講座」の担当講師が授業を担当します。推薦入試はもちろん、一般入試5教科の対策にもバッチリ対応。「推薦対策講座の日程の都合がつかない」「推薦対策と一般対策のバランス取りがわからない」という方にオススメです。無料体験受講も実施中です。

『推薦入試対策の教科書』最新版が完成しました

今年も、「都立高校 推薦入試 対策講座」のエッセンスを1冊の本にまとめました。

その名も『推薦入試対策の教科書』。

「面接」「集団討論」「作文・小論文」のそれぞれについて、基礎から応用まで、合格のためのノウハウをたっぷりと詰め込んであります。担当講師が講座のために書き下ろした完全限定品です。

2015年の初版誕生以来、受験生や保護者の方々はもちろん、塾や学校の先生など、教育のプロの方々からも高い評価を頂いてきた本書は、講座受講生の声や最新の入試傾向を取り入れ、毎年改訂を重ね続けており、まさしく「推薦入試対策のデファクトスタンダード」と呼ぶにふさわしい内容となっています。

推薦入試に向けて、不安が1つもないのであれば、おそらく本書がお役に立つことはありません。しかし、もし次のような疑問を少しでもお持ちなら、本書が少なからずお力になれることでしょう。

  • 面接の評価のポイントと攻略法とは?
  • 面接ではどんな質問がされるの?
  • 面接を有利に運ぶ『自己PRカード』を書くには?
  • 集団討論の評価のポイントと攻略法とは?
  • 集団討論の流れについていくには?
  • 集団討論でどう議論を進めるべきか?
  • 作文・小論文の評価のポイントと攻略法とは?
  • わかりやすい日本語の文章を書くには?
  • 説得力のある文章を書くには?
  • 書き出しからまとめまで何をどう書くべきか?
  • 原稿作成をスムーズに進める手順とは?
  • 志望校の出題タイプの攻略法は?

実は、ほとんどの受験生や親御さんが、推薦入試に向けて、大小様々な不安を抱えています。ですから、それを克服できるかどうかが「推薦の合格・不合格の分かれ道」となるのです。

本書を読めば、上記のような悩みは解消し、読むか読まないかでは、大きく差がつくことでしょう。

今から対策しても間に合わないんじゃないの?
そんなことはありません。まだ間に合います。本書を1回読めば、多くの疑問が解決するはずです。

都立高校の推薦入試で求められているのは「人間力」です。
■ コミュニケーション能力
■ 思考力 / 判断力 / 表現力
■ 協調性 / 将来性 / リーダーシップ
■ 言語表現能力 / 論理構成能力
など、多岐に渡ります。

都立高校の推薦入試の対策を通じて学んだ知識や技術は、なにも高校合格のためにだけ使えるものではありません。大学受験でも、就職活動でも、社会に出て働くようになってからも、ずっと活きるものなのです。

石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)