都立高校受検にむけて『自己PRカード』を知る
執筆
石井 知哉(いしい ともや)
目次
『自己PRカード』とは?
『自己PRカード』は、都立高校を受検する際に必要な書類の1つです。面接の際の資料として活用されます。その際、『自己PRカード』は得点化せずに、選抜資料の1つとして総合的に活用されます。たとえば、総合得点が同じ受検者の間で順位を決めるための資料の1つになるということです。
しかし、得点化されないからといって、手を抜いてはいけません。高校受検が『自己PRカード』に基づいて面接を行う以上、面接の得点に影響するからです。雑に書いたりウソの内容を書いたりすると、面接で質問されたことにきちんと答えられずに大失敗することもあり得ます。
面接で答える内容と合わせて考えて、余裕をもって書き上げておくべきです。出願前日に慌てて書いているようでは、推薦合格は無理だと思った方がよいです。
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『自己PRカード』はいつ提出するの?
都立高校を志望する生徒には中学校で配付されるので、特殊な手続きは必要ありません。
『自己PRカード』提出のタイミングは入試の形態によって異なります。正確に把握しておく必要があります。
- 【推薦入試の場合】
出願の当日に、入学願書や調査書等と共に提出します。 - 【一般入試の場合】
<面接を実施する学校の場合>
推薦入試と同じく、出願の当日に入学願書や調査書等と共に提出します。<面接を実施しない学校の場合>
出願時には提出不要です。合格が決まった後、所定の書類と合わせて提出します。受検者の中学校時代の様子や高校への目的意識を確認するための資料として、あるいは高校入学後の進路指導のための資料として、活用します。入試の合否判定には影響ありません。
『自己PRカード』には何を書くの?
- 志望理由について
- 中学校生活の中で得たことについて
- 高等学校卒業後の進路について
の3点が求められます。当然、面接試験でも必ず問われる項目です。わかりやすく説得力のある内容を目指しましょう。
ポイントとして、
- 問われたことに対して的確に答える
- 具体的な内容を盛り込む
- 自分の過去・現在・未来をつなげる
- 受検校の「本校の期待する生徒の姿」を意識する
といった点を踏まえて書くと、面接にもつながる質の高い『自己PRカード』を作れます。
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『自己PRカード』は何を気を付ければいいの?
黒のボールペンで記入するよう指示されています。こうした文書で誤記があった際に修正テープや修正インクで直すというのは、悪印象です。
実際に記入する際には、いきなり書くことはおすすめできません。コピーをとって、そこに書いて内容を固めてから、正式な用紙に清書をすべきです。
清書をする際にも、まずは鉛筆で薄めに下書きをしておきましょう。このとき、
その後、上からボールペンでなぞり、最後に消しゴムで鉛筆の字を消せばよいのです。こうすれば、間違えることはまずありません。ただし、ボールペンのインクが乾く前に強く消すと、インクがにじむので注意が必要です。
こうして仕上げた『自己PRカード』は必ず出願前にコピーしておきましょう。これを元に面接を行うことをお忘れなく。自分が何を書いたかを忘れてしまうと、面接の練習がしにくくなります。
『自己PRカード』提出はゴールではなく、推薦入試のスタートに過ぎません。『自己PRカード』で推薦の合否は決まりませんが、『自己PRカード』で推薦の合否は大きく変わるのです。
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▼2023年度・講座概要▼
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下記より1つ選択。
【A日程】2022年12月10日
【B日程】2022年12月25日
【C日程】2023年01月04日
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自己PRカード完成&面接準備コース《1日完結》
下記より1つ選択。
【A日程】2022年12月17日
【B日程】2022年12月24日
【C日程】2022年12月26日
【D日程】2022年12月27日
【E日程】2023年01月05日
【F日程】2023年01月06日
【G日程】2023年01月07日
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推薦入試に向けて、不安が1つもないのであれば、おそらく本書がお役に立つことはありません。しかし、もし次のような疑問を少しでもお持ちなら、本書が少なからずお力になれることでしょう。
- 面接の評価のポイントと攻略法とは?
- 面接ではどんな質問がされるの?
- 面接を有利に運ぶ『自己PRカード』を書くには?
- 集団討論の評価のポイントと攻略法とは?
- 集団討論の流れについていくには?
- 集団討論でどう議論を進めるべきか?
- 作文・小論文の評価のポイントと攻略法とは?
- わかりやすい日本語の文章を書くには?
- 説得力のある文章を書くには?
- 書き出しからまとめまで何をどう書くべきか?
- 原稿作成をスムーズに進める手順とは?
- 志望校の出題タイプの攻略法は?
実は、ほとんどの受験生や親御さんが、推薦入試に向けて、大小様々な不安を抱えています。ですから、それを克服できるかどうかが「推薦の合格・不合格の分かれ道」となるのです。
本書を読めば、上記のような悩みは解消し、読むか読まないかでは、大きく差がつくことでしょう。
「今から対策しても間に合わないんじゃないの?」
そんなことはありません。まだ間に合います。本書を1回読めば、多くの疑問が解決するはずです。
都立高校の推薦入試で求められているのは「人間力」です。
■ コミュニケーション能力
■ 思考力 / 判断力 / 表現力
■ 協調性 / 将来性 / リーダーシップ
■ 言語表現能力 / 論理構成能力
など、多岐に渡ります。
都立高校の推薦入試の対策を通じて学んだ知識や技術は、なにも高校合格のためにだけ使えるものではありません。大学受験でも、就職活動でも、社会に出て働くようになってからも、ずっと活きるものなのです。
執筆
石井 知哉(いしい ともや)