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合格を勝ち取るメンタルのつくり方



お母さん、都立推薦で合否を調査書点だけで決めていたのは一昔前ですよ

お母さん、都立推薦で合否を調査書点だけで決めていたのは一昔前ですよ
「中学校から推薦がもらえた」だけで喜んでいる方、「推薦は99%合格」と思っている方、赤信号です。その考え方は、古い。都立推薦は合格率30%の狭き門、『運』だけで勝ち抜けるほど甘くはありません。
石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)

こんな都立推薦の考え方は間違っています

「中学校から推薦がもらえた」だけで喜んでいるお子さんはいらっしゃいませんか?
「推薦で受ければ、ほぼ100%受かるんでしょ?」なんて考えている親御さんはどうでしょう?

もし、ご自身がそう思っているのだとしたら、即刻考え方を改めてください。また周りの方が、そのように発言していたら、そっと教えてあげてください。

合否を決めるのは、中学校ではありません。あくまでも中学校は推薦者です。「推薦で受ければ、ほぼ合格」は古いイメージです。2014年現在において、その考えは非常に危険です。

「そんなこと分かっているよ」と思われた方、さすがです。そんな方はきっとご存知でしょうが、都立推薦の倍率は一般入試と比べてはるかに高い数値です。2014年度のデータで都立推薦入試では、受検者の何%が合格すると思いますか??

  1. 約60%
  2. 約50%
  3. 約40%
  4. 約30%

Hint:一般入試の場合、受検者の70%が合格となります。

答えは「4」の30%。半分以上が落ちる入試なのです。推薦入試の合格者枠というのは、東京都全体で決められていますので、それ以上の受検者は必ず落ちてしまうのです。

「推薦入試は、ほぼ合格」と考えていた方、この数値をみて、まだそのように考えられますか?

2013年度から都立推薦は制度変更を行った

「いやいや、俺の時代は内申点で決まっていたぞ」「あれ、私の時代と違うのかしら?」なんて方もいるかもしれません。

その通りです。都立推薦の制度は変わっているのです。特に、少し前にも大きな変更がありました。では、その変化について間違っているのは、次のうちどれだと思いますか??

  1. 調査書点の比重が最大50%となった。
  2. 全ての高校で調査書点はほとんど考慮されず、当日の試験で合否が決まる。
  3. 原則、全ての高校で、「面接」「集団討論」「作文または小論文」が行われる。
  4. グループ面接はなくなり、個人面接のみになった。
  5. 出願時には『自己PRカード』も提出し、これも得点化する。

Hint:間違った情報は2つです。残り3つは本当の変更点です。

答えは②と⑤です。

どの高校でも、必ず調査書点を考慮します。調査書点の評価比重について2013年度の制度変更で変わったのは、①の評価比重の最大が50%という点です。それまでは調査書点が70%や80%を占めるという学校もありましたから、この変化は大きいものとなるでしょう。また、⑤の『自己PRカード』は願書と合わせて提出するものですが、これは面接の際の資料とするに留まり、得点化することはありません。

③・④は実際に行われた変更です。都立高校の推薦入試では、一般入試では測ることの難しいコミュニケーション能力や表現力というところも評価の対象としているのです。

「成績が良くて、真面目で大人しい」が武器ではない

ここまでで、もう都立推薦が今までのものではないことは分かって頂けたのではないでしょうか?今は、調査書点(内申点)だけで決まる、ということはありません。最大50%です。

残りの半分以上は、当日の入試結果です。しかもそれらは学力だけをみるものではありません。一夜漬けで、どうにかなるものでもありません。

受検対策として勉強を見てあげられても『面接』や『集団討論』『作文・小論文』までもを、しっかりと教えてあげられるという親御さんは少ないのではないでしょうか。それは学校の先生、塾の先生も同じだと思います。普段教えている分野ではありませんから。

そのため、しっかりと“対策”をしてくる受検生は多くありません。 だからこそ、きちっと対策をすべきなのです。

内申点に自信がないお子さんは、逆転合格のチャンスですから。反対に自信があるお子さんは、気が抜けません。とはいえアドバンテージはあるわけです。気を引き締めて対策をしていけば、“鬼に金棒”でしょう。

この制度変更の波に乗れるかは、これからの対策の方法にかかっています。

School Postの「都立高校 推薦入試 対策講座」2023年度の受講生募集中!

School Postでは、東京都立高校の推薦入試に向けた対策講座を期間限定で開催しています。
毎年、多くの受講生を難関校・人気校合格へと導き、「この講座を受けて本当に良かった!」とご好評を頂いています。
11年目となる今年度は、更に更に更にパワーアップ。「推薦入試対策のトップランナー」として、盛りだくさんの内容をお送りします。もちろん、感染症予防には万全の注意を尽くして参ります。

▼2023年度・講座概要▼

  • 基礎まるごと習得コース《1日完結》
    下記より1つ選択。
    【A日程】2022年12月10日
    【B日程】2022年12月25日
    【C日程】2023年01月04日
    推薦入試当日の高得点を狙うための第一歩として、面接、作文・小論文について、推薦入試で求められていることを1日で解説。推薦で合格するために必要な基礎事項の理解を深めます。

  • 自己PRカード完成&面接準備コース《1日完結》
    下記より1つ選択。
    【A日程】2022年12月17日
    【B日程】2022年12月24日
    【C日程】2022年12月26日
    【D日程】2022年12月27日
    【E日程】2023年01月05日
    【F日程】2023年01月06日
    【G日程】2023年01月07日
    面接の成功に直結する『自己PRカード』の作成から添削まで、基礎からみっちり指導します。個別指導を通じて、自己カードの作成と面接で話せるオリジナリティのあるストーリーを構築し、面接の準備を整えます。「短期間でより良いものを書けるようになりたい」という方にオススメです。

  • 実践徹底練習コース《全3日間》
    2023年1月08日、09日、21日
    面接、作文・小論文の実践的な指導をたっぷり行い、思考力・判断力・表現力・コミュニケーション力を合格水準まで高めます。作文・小論文はオンライン通信添削を通じて、個別指導。希望者にはオンラインでの面接指導も行います。「実践練習の時間を多くとりたい」という方にオススメです。

2023年度「都立高校 推薦入試 対策講座」開催

School Post オリジナル『推薦入試対策の教科書』好評発売中です

「都立高校 推薦入試 対策講座」のエッセンスを1冊の本にまとめました。

その名も『推薦入試対策の教科書』。

「面接」「集団討論」「作文・小論文」のそれぞれについて、基礎から応用まで、合格のためのノウハウをたっぷりと詰め込んであります。担当講師が講座のために書き下ろした完全限定品です。

2015年の初版誕生以来、受験生や保護者の方々はもちろん、塾や学校の先生など、教育のプロの方々からも高い評価を頂いてきた本書は、講座受講生の声や最新の入試傾向を取り入れながら幾度も改訂を重ね続けており、まさしく「推薦入試対策のデファクトスタンダード」と呼ぶにふさわしい内容となっています。

推薦入試に向けて、不安が1つもないのであれば、おそらく本書がお役に立つことはありません。しかし、もし次のような疑問を少しでもお持ちなら、本書が少なからずお力になれることでしょう。

  • 面接の評価のポイントと攻略法とは?
  • 面接ではどんな質問がされるの?
  • 面接を有利に運ぶ『自己PRカード』を書くには?
  • 集団討論の評価のポイントと攻略法とは?
  • 集団討論の流れについていくには?
  • 集団討論でどう議論を進めるべきか?
  • 作文・小論文の評価のポイントと攻略法とは?
  • わかりやすい日本語の文章を書くには?
  • 説得力のある文章を書くには?
  • 書き出しからまとめまで何をどう書くべきか?
  • 原稿作成をスムーズに進める手順とは?
  • 志望校の出題タイプの攻略法は?

実は、ほとんどの受験生や親御さんが、推薦入試に向けて、大小様々な不安を抱えています。ですから、それを克服できるかどうかが「推薦の合格・不合格の分かれ道」となるのです。

本書を読めば、上記のような悩みは解消し、読むか読まないかでは、大きく差がつくことでしょう。

今から対策しても間に合わないんじゃないの?
そんなことはありません。まだ間に合います。本書を1回読めば、多くの疑問が解決するはずです。

都立高校の推薦入試で求められているのは「人間力」です。
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■ 思考力 / 判断力 / 表現力
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など、多岐に渡ります。

都立高校の推薦入試の対策を通じて学んだ知識や技術は、なにも高校合格のためにだけ使えるものではありません。大学受験でも、就職活動でも、社会に出て働くようになってからも、ずっと活きるものなのです。

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石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)