たった3ステップのテスト勉強方法!定期テストで点数があがる正しい勉強の仕方と手順
執筆
石井 知哉(いしい ともや)
目次
ステップ1:出題範囲・傾向の「でるもの」を知る〜2つのポイント・コツ〜
効率的に点数を上げるには、「出るもの」に的を絞るのが賢明です。当たり前のことですが、テストに出ないものを勉強しても点数にはつながりません。では、「出るもの」を知るにはどうしたらよいのか。2つのコツをご紹介します。
- テスト範囲表を賢く活用する
多くの中学校では、定期テストの本番およそ1~2週間前にテスト範囲表が配布されます。テストの時間割と各教科の出題範囲が記載されたものです。提出物の範囲や期限が書かれることもあります。さらには、出題のポイントや勉強の注意点も教えてくれる太っ腹な先生もいます。テスト範囲表はまさに”宝の地図”なのです。
これを失くしてしまっては元も子もありません。「範囲表をもらったら必ず机に貼る」という習慣が望ましいでしょう。特に失くし物の多いお子さんは要注意。テスト範囲表に限らず、提出物のプリントや問題集の答えは失くさぬようにしたいものです。自己管理が下手だと成績は上がりません。 - 授業中の先生のサインを見逃さない
また、授業中に先生から「ここはテストに出ます(または出ません)」「このあたりは念入りに勉強しておいた方がいいかもしれませんよ」などと言われることがあります。
こういう言動は「出るもの」を示すサインです。すぐにノートにメモを取っておく必要があります。特に、先生が問題を作成するテスト2週間前からの授業では、テスト範囲を聞き逃さないためにも、「ノートには、先生が重要だと言ったことも記入したほうがいい」と教えてあげましょう。 - 提出物を最大限活用する
学校の授業でも、教科書の他にも問題集やワークブック、プリント類が配られ、テスト前の提出課題となります。ほとんどの中学生は、テスト勉強に何をすればいいかわからないので、提出課題という形で、勉強の方法を教えてくれるのです。提出物の問題がそのままテストに出ることもありますから、これらの問題は、まさに「宝の山」、定期テストの対策にも大いに役立ちます。この提出物の問題を完璧に解けるようにすることが最善のテスト勉強です。
ステップ2:自分の実力で「できないもの」を知る〜3つのチェックポイント〜
テスト勉強は「できない問題をできるようにすること」です。なので、わからない問題や間違えた問題を知る必要があるのです。まずは、授業中の問題や宿題の中で、次の3つの問題には×印をつける癖をつけさせましょう。
- わからなかった問題
- 間違えた問題
- いい加減に書いたら、たまたま正解した問題
これらは、本番のテストで出題されても得点できない可能性が高いものです。これらの「できないもの」を一目で見てすぐに分かるようにします。
ステップ3:「できない」を「できる」に変える〜たった1つの大切なポイント〜
「でるもの」のうち「できないもの」がわかったら、あとはそれを「できるもの」に変えていきます。それこそが「テスト勉強」です。具体的には、ステップ2でつまづいた箇所を徹底的に反復するのです。これを実践できるかが、点数アップの要ともいえます。成績が伸び悩むお子さんは、不正解にも関わらず「1回解いたから、もういい」と考える傾向が強くあります。
大切なのは、解説やヒントを見ずに自分の力だけで正解できるまで繰り返すこと。
2回目からはステップ2でつけた×印のついている問題を中心に解き直すのです。2回目で自力正解なら、攻略済ということで、○印をつけます。ダメならまた×印をつけます。
こうすると、できなかった問題ほど×印の数が多くなるので、苦手なものが一目瞭然です。何度も苦しめられた問題に○印がつくのは気持ちの良いもので、こうした達成感が自信や意欲につながるのです。ゲームのボス敵と戦うような感覚で取り組めると理想的ですね。
大事なのはステップ3までやりきらせることです。ステップ3にどれだけ時間をかけられるかが、テストで点を取れるか、取れないかの分かれ道です。テスト勉強のスタートは早いに越したことがありませんね。
※本記事は一般的な公立中学校を想定しています。中には本記事で紹介した攻略方法がそのまま当てはまらない学校もあることをあらかじめご理解ください。
この章に関係のある記事はこちら
執筆
石井 知哉(いしい ともや)