中学技能教科「音楽」攻略、「滝廉太郎作曲「花」で定期テストに出題されること
・滝廉太郎の人生
・花の楽曲理解
この2つのことが出題されます。そのための知識を紹介します。
執筆
中里 太一(なかざと たいち)
滝廉太郎について
滝廉太郎は、明治12年(1879年)に東京都で生まれました。その後、ドイツに留学しています。しかし、病気を患い帰国。父の故郷の大分県で療養するも回復することはなく23歳で死去しました。
「花」以外の代表作は、「荒城の月」「箱根八里」「鳩ぽっぽ」「雪やこんこん」。最後の作品は「憾(うらみ)」です。
滝廉太郎の人生については、以下が学習のポイントです。
- 生まれた年(元号でも西暦でも覚えておく)
- 留学先
- 生まれた場所
- 死んだ場所と年齢
- 代表作
- 最後の作品
この6つが多数出題されています。
楽曲の理解
楽曲については学校によって出題のされ方は多少違います。満点を取るには最終的には学校の授業で行っていたことをしっかりと覚えておく必要があります。
以下に紹介するのは、多くの学校で共通して出題される内容です。
(1)作曲者・作詞者について
作曲者と作詞者は、ほぼ必ず出題されます。また、問題用紙に楽譜だけが書かれていて曲名を解答させる学校もあります。
曲名はもちろん「花」です。作曲者:滝廉太郎、作詞者:武島羽衣です。
(2)歌詞について
歌詞と歌詞の意味は全てかけるようにしておきましょう。作詞・作曲と同じくほぼ間違いなく出題されています。
【歌詞の意味】
- うらら:空が晴れて日が明るく照っている様子
- 櫂(かい):水をかいて船を進める道具
- たとうべき:どのようにたとえたらよいのか
- 見ずや:見てごらん
- あけぼの:明けがた
- のべて:伸ばして
- 錦おりなす:美しい織物のように見える
- くるれば:日が暮れると
- おぼろ月:ぼんやりとかすんだ光の薄い月
- げに:本当に
- 一刻も千金:ひとときさえもとても価値がある
(3)「花」以外の曲について
「花」は歌曲集「四季」に収録されている曲のひとつです。そこで、その歌曲集「四季」に収められている他の曲名についても出題がされます。
- 春に収録 → 花
- 夏に収録 → 納涼
- 秋に収録 → 月
- 冬に収録 → 雪
(4)曲の内容について
曲の内容については多くのことを覚えなければいけません。一問一答形式で紹介します。
① 題材にされている川は?
【正解】墨田川
② 何拍子か?
【正解】4分の2拍子
③ 曲の速さの音楽記号・読み方・意味は?
【音楽記号】Allegro moderato
【読み方】 アレグロモデラート
【意味】 ほどよくはやく
④ いくつの声部からできているか?
【正解】2つ
⑤前奏部分に書かれている言葉は?
【正解】優美に
⑥ 歌いだしの強弱記号と意味は?
【音楽記号】mf
【意味】 すこし強く
⑦ 使用されている記号と意味は?
ritardando(rit.)
【読み方】リタルダンド
【意味】 だんだん遅く
a tempo
【読み方】ア テンポ
【意味】 もとの速さで
【読み方】フェルマータ
【意味】 音符や休符を程よく延ばす
v
【読み方】ブレス
【意味】 息つぎをする
【読み方】クレシェンド
【意味】 だんだん強く
【読み方】デクレシェンド
【意味】 だんだん弱く
p
【読み方】ピアノ
【意味】 弱く
mp
【読み方】メッゾ ピアノ
【意味】 少し弱く
mf
【読み方】メッゾ フォルテ
【意味】 少し強く
f
【読み方】フォルテ
【意味】 強く
⑧ 3番で強弱記号がp(ピアノ)になる部分の歌詞は何か?
【正解】おぼろ月
以上が、定期テストで滝廉太郎「花」についての出題される知識です。しっかりと勉強してテストに臨んでください。
執筆
中里 太一(なかざと たいち)