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英検4級・5級受験申込者全員が受験できるスピーキングテストとは

英検4級・5級受験申込者全員が受験できるスピーキングテストとは
英検のスピーキングテストは4級・5級でも受験できるのをご存知でしたか。今回は英語4技能化の一環として、英検4級・5級受験申込者全員が受験できるスピーキングテスト概要についてお伝えします。
朝倉 浩之(あさくら ひろゆき)

執筆

朝倉 浩之(あさくら ひろゆき)

英検4級・5級スピーキングテストはなぜ必要か

英検4級・5級のスピーキングテストはなぜスタートしたのでしょうか。英検協会はホームページで「より多くの英語学習者にスピーキングテストを体験していただきたい」という思いから、英検4級・5級の受験申込者全員にスピーキングテストの受験機会を提供するように書いています。

ではなぜ、スピーキングテストが必要なのでしょうか。主な理由はつぎの2点です。

① 大学でも社会でも4技能が重視されていくため

これまで、日本の英語教育では「リーディング」「リスニング」の技能を中心に養成が進められていました。しかし、これでは英語学習が受動的になってしまいます。昨今は「スピーキング」「ライティング」といった、能動的な発信の技能に力を入れはじめています。そのため、大学入試や大学教育、またビジネスの場で4技能を重視するようになってきています。

② 継続的に、発信する力を伸ばし「使える英語力」へ

大学入試改革の影響で中学や高校では「スピーキング」「ライティング」を重視するながれがすすんできています。さらに小学校での英語教科化に向け、同様の流れが進んできています。これは「リーディング」「リスニング」でのインプット、そして「スピーキング」「ライティング」でのアウトプットにおける4技能の力を合わせて伸ばしていくためです。特に英語の初期学習の段階で発信する積極性をもたせ、継続的に「使える英語力」を伸ばしていくねらいもあります。

英検4級・5級のスピーキングテストの内容とは?

では、英検4級・5級のスピーキングテストはどのような内容なのでしょうか。具体的にみていきます。

英検4級・5級スピーキングテストは電子機器端末からの録音形式です。面接試験官との対面式ではなく、コンピュータ端末を利用して行われます。自宅や学校等で、パソコンやスマートフォン、タブレット端末等から、インターネット上のスピーキングテスト受験サイトにアクセスして受験します。受験者が申し込みをしたそれぞれの受験回の、1次試験合否閲覧日から受験ができるようになります。

英検4級スピーキングテストの具体的な内容

具体的な内容はこれまでの英検3級以降の面接と同様、パッセージ(文章)とそれに関連するイラストがのっているものをもとに出題されます。
サンプル問題はこちら
(日本英語検定協会のホームページに移動します)

問題のながれ

  1. パッセージの(英文)の黙読および音読
  2. 質問が4問あります。
    No.1、2はパッセージついての質問、No.3はイラストについての質問、No.4は受験者自身に対しての質問です。

No.1
Please look at the passage. What does Ken want to become?
「パッセージをみてください。ケンは何になりたいのでしょうか。」
【解答例】
He wants to become a famous soccer player.
「彼は有名なサッカー選手になりたい。」

No.2
When does Ken play soccer?
「ケンはいつサッカーをするのでしょうか。」
【解答例】
He plays soccer after school.
「彼はサッカーを放課後にします。」

No.3
Please look at the picture. What is the girl doing?
「イラストをみてください。女の子は何をしているのでしょうか。」
【解答例】
She is reading a book.
「彼女は本を読んでいます。」

No.4
Do you like to play sports?
「あなたはスポーツをすることが好きですか」
(Yesと答えた場合)場合
What sport do you like to play?
「どんなスポーツをするのが好きですか。」
【解答例】
Yes, I do. I like to play soccer.
「はい。わたしはサッカーをすることが好きです。」

解答のポイント

解答のポイントは単語ではなく、主語・動詞の入った文で答えることです
たとえば、No.2の質問
When does Ken play soccer?
「ケンはいつサッカーをするのでしょうか。」
に対して、
After school.「放課後。」
と単語のみで答えるのではなく、
He plays soccer after school.
「彼はサッカーを放課後にします。」
と、主語・動詞の入った文で答えるのがポイントです。

英検5級スピーキングテストの具体的な内容

具体的な内容はこれまでの英検3級以降の面接と同様、パッセージ(文章)とそれに関連するイラストがのっているものをもとに出題されます。
サンプル問題はこちら
(日本英語検定協会のホームページに移動します)

問題のながれ

  1. パッセージの(英文)の黙読および音読
  2. 質問が3問あります。
    No.1はパッセージついての質問、No.2はイラストについての質問、No.3は受験者自身に対しての質問です。

No.1
Please look at the passage. How old is Sam?
「パッセージをみてください。サムは何歳でしょうか。」
【解答例】
He is 10 years old.
「彼は10歳です。」

No.2
What color is Lisa?
「リサは何色でしょうか。」
【解答例】
Its color is black.
「その色は黒です。」

No.3
What animals do you like??
「あなたは何の動物が好きですか。」
【解答例】
I like cats.
「わたしはネコが好きです。」

解答のポイント

解答のポイントは単語ではなく、主語・動詞の入った文で答えることです
たとえば、No.3の質問
What animals do you like?
「あなたは何の動物が好きですか。」
に対して、
Cats.「ネコ。」
と単語のみで答えるのではなく、
I like cats.
「わたしはネコが好きです。」
と、主語・動詞の入った文で答えるのがポイントです。

今回は英語4技能化の一環として、英検4級・5級受験申込者全員が受験できるスピーキングテスト概要についてお伝えしました。発信力をつけていくよい機会としてスピーキングテストを活用していきましょう。




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朝倉 浩之(あさくら ひろゆき)

執筆

朝倉 浩之(あさくら ひろゆき)