読書感想文を構成する4つの要素を理解すれば、感想文は簡単!


執筆
石井 知哉(いしい ともや)
読書感想文は4つの章で構成できる
読書感想文は、4つの章を意識することで、書きやすくなります。書く前に大まかな道筋を立てておくことで、書く時に迷いにくくなるからです。本記事で紹介する4つの章をそれぞれ理解すれば、「何を書いたらいいかわからない」という人から「どう書いたらいいとわからない」という人のお悩みも一挙に解消するはずです。
- それら読書感想文を構成する4つの章とは、
- オープニング
- あらすじ
- 感想
- エンディング
この4つです。
これらを意識するだけで、読書感想文は驚くほど簡単に書くことができます。これらがどういったものなのか、例文と目安の分量を含め、ご紹介します。
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オープニング
読書感想文を書き出す時は、「オープニング」を意識しましょう。本と出会ったきっかけや、選んだ理由などの「本と出会うまで」を書くといいでしょう。
例文としては、「◯◯◯に興味があったから」や「主人公と自分が同い年で同じ部活動をしているから」などになります。
後述する「エンディング」につながるようにセットで書くことで、より書きやすくなります。
分量としては全体の10%程が目安です。つまり原稿用紙5枚に書く場合は、1枚の半分くらいです。その分量の中で「読む前の自分のこと」を紹介してみましょう。
ここでは、皆さんのご要望にお応えして、読書感想文の書き出し・書き始めの見本となるような例文を少し紹介しておきます。真似するのではなく、参考程度に留め、あなた自身の言葉で読書感想文に反映させてくださいね。
あらすじ
オープニングに続くのが「あらすじ」です。学校や先生によっては「あらすじ」は必要ない、とされる指示がある場合があります。それらの場合は当然書かないのが賢明ですね。
「あらすじ」とは、本の概要です。題材とした本の内容を、あなたの読書感想文を読む人が知らない場合もあります。そんな、その本を初めて読む人のために本の内容を説明したものが「あらすじ」なのです。
これは本の紹介・説明になりますので、「感想」ではありません。まれに終始「あらすじ」だけだったという人もいますが、それは読書感想文ではありませんね。ですから、「あらすじ」はなるべく少ないほうがいいのです。
分量としては、オープニングと同程度の全体の10%くらいが目安でしょう。原稿用紙5枚ならば、1枚の半分ほどです。
あらすじの見本例文
- この本は◯◯◯(いつ)の△△△(場所)を舞台にした話です。
- 作者の中学生時代をモデルにしているストーリーです。
あらすじは簡単に説明する程度に留めましょう。
感想
あらすじを書き終えたら次はいよいよ「感想」部分です。ここが読書感想文の要になります。一番ボリュームが必要ですし、一番苦労するのもこの部分でしょう。
ここは、変に難しく考える必要はありません。「あなたの感じたこと」を書けばいいのです。もっと具体的にすると、「読んでいる間や読み終えた後に思ったことや感じたこと」です。
まだイメージが掴めない方は以下の例文を参考にしてみてください。
感想の見本例文
- この本の中で私が好きな登場人物は、◯◯◯です。なぜなら△△△だからです。
- この物語の中で、私は◯◯◯に共感しました。
- ◯◯◯が言った「△△△」という言葉が心に残りました。
本を読めば、なんらかの感情の変化はあるはずです。読みながら、自分が今どう思ったか・思っているか、喋ってみるといいでしょう。それを文字に起こせば、立派な感想文になります。
繰り返しになりますが、読書感想文で一番大切な部分です。当然、分量も一番多くないといけません。目安としては全体の60%くらいです。原稿用紙5枚でいうと3枚ほどは「感想」で埋めるのが目安となります。
エンディング
感想が書ければ、あとは締めくくるだけですね。「エンディング」はまとめの部分です。読んだ後の自分の変化を書くといいでしょう。
エンディングの見本例文
- 私は、この作品を◯◯◯な人に読んで欲しいと思います。なぜなら、△△△だからです。
- この作品と出会って、私は◯◯◯の大切さを知りました。それは△△△の場面からです。
- この作者が書いた同じテーマの他の作品も読むつもりです。
オープニングで書いた「本を読む前の自分」と比較して、どんな変化があったかというのを書くと、理想的です。分量としては全体の20%が目安になります。原稿用紙5枚の場合、1枚程度は「エンディング」として締めくくりましょう。
以上が読書感想文を構成する4つの章立てです。本記事は以下に紹介する「読書感想文かんたん完成キット」から抜粋した情報です。「もっと例文を知りたい」や「本の選び方・読み方」もわからないという方は、一度見てみてはいかがでしょうか?
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執筆
石井 知哉(いしい ともや)