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2020年度都立高校推薦入試対策講座



都立高校合格のための入試共通問題、英語大問3攻略法

都立高校合格のための入試共通問題、英語大問3攻略法
都立高校の入試問題は他の都道府県と比べ、読解問題の配点が多いのが特徴。リスニングと英作文をのぞいた実に68点が読解問題です。今回は配点の大きい読解問題のうち、大問3の攻略法をお伝えします。
朝倉 浩之(あさくら ひろゆき)

執筆

朝倉 浩之(あさくら ひろゆき)

都立高校入試の大問3とは?

都立高校の入試問題、大問3は長めの対話文です。例年1問4点、設問が7問の合計28点配点です。設問は

  1. 「○○を次のように書き表すとすれば、□の中に、下のどれを入れるのがよいか」
  2. 「○○を最もよく表しているのは、次のうちではどれか」
  3. 「□のなかにはどのような1語を入れるのがよいか」
  4. 「(A)及び(B)に、それぞれ入る語句の組み合わせとして正しいものはどれか」

の4つの形式です。

大問3は「指示語問題」の要領で20点とれる

長めの対話文のため一見すると難しそうにみえる大問3。どのように攻略していけばよいのでしょうか。

実はよい攻略法があるのです。4つの問題形式のうち、

  • 「○○を次のように書き表すとすれば、□の中に、下のどれをいれるのがよいか」
  • 「○○を最もよく表しているのは、次のうちではどれか」

は1問4点×5題で計20点。「指示語問題」の要領で傍線部の前後をよく読むと20点とれます。例として平成28年度の入試問題、大問3問1をみていきます。

【平成28年度・大問3問1】(※対話文は一部抜粋)

Yuko: I was impressed by those ukiyoe prints.
John: Me, too. I liked the prints of ladies wearing colorful kimonos very much.
Taro: Yes. They were wonderful.
John: Ukiyoe are well known in America. We have many ukiyoe prints in museums. Many people like them.
Miho:(1)Oh, do they?
John: Yes.

[問1]
(1)Oh, do they? の内容を次のように書き表すとすれば、□の中に、下のどれをいれるのがよいか。
Do many people in America □?「多くのアメリカの人々は□ですか。」
ア like ukiyoe prints 「浮世絵が好き」
イ have ukiyoe prints at home 「浮世絵が家にある」
ウ go to museum having ukiyoe prints 「美術館に浮世絵をみにいく」
エ see ladies who are wearing colorful kimonos 「色彩豊かな着物を着ている女性をみる」

「指示語問題」の要領で解くとは、傍線部の前後をよく読むことです。傍線部(1)の直前でジョンが「浮世絵はアメリカでよく知られています。アメリカでは美術館にたくさんの浮世絵あります。多くの人々がそれ(浮世絵)を好きです。」と言っています。

では選択肢を1つずつみていきます。

まず、この傍線部(1)のtheyをはっきりさせておきましょう。ここでのtheyは問題文のmany people in America「多くのアメリカの人々」のことです。イとウは「美術館に浮世絵がある」と書いてあるため不正解。エは着物の女性を好きなのはジョン、多くのアメリカの人々には当てはまらないため不正解。会話の流れから
ア like ukiyoe prints 「浮世絵が好き」
が適切であるため、正解となります。

このように大問3は「指示語問題」の要領で20点とれます

単語補充問題攻略法

「指示語問題」の要領で20点とることができました。のこりの8点はどのように攻略していけばよいのでしょうか。

設問形式の

  • 「□のなかにはどのような1語を入れるのがよいか」
  • 「(A)及び(B)に、それぞれ入る語句の組み合わせとして正しいものはどれか」

は「単語の補充問題」です。「単語の補充問題」は対話文の内容理解が必要です。しかし補充する「単語の種類」を考えることで正解の可能性を高めることができます。前者の例として平成28年度の入試問題、大問3問6をみていきます。

【平成28年度・大問3問6】(※対話文は一部抜粋)

[問6]
次の英語の文を 本文の内容と合うように完成するには□の中にどのような1語を入れるのがよいか。
Taro learned that John has a family treasure □ by his greatgrandmother.
「タロウはジョンがひいおばあさんから□された家宝をもっていることを学んだ。」
□のうしろにはby his greatgrandmother「ひいおばあさんから」があるため、□のなかには動詞の過去分詞形がはいることがわかります。
Miho: Do you have any similar experiences, John?
John: Yes. I have a quilt made by my greatgrandmother. When I see it, I always imagine what kind of person my greatgrandmother was.

対話文中ではミホがジョンに「同じような経験はありますか。」ときいています。それに対してジョンは「はい。わたしはひいおばあさんによってつくられたキルトを持っています。それ(キルト)をみるとき、ひいおばあさんがどんな人であったかをいつも思い浮かべます。」とこたえています。この箇所から問題文のfamily treasure(家宝)がa quilt(キルト)であることがわかるため、直後にあるmade by my greatgrandmother(ひいおばあさんによって与えられた)からmadeが正解となります。

次に後者の例として平成28年度の入試問題、大問3問7をみていきます。

【平成28年度・大問3問7】(※対話文は一部抜粋)

[問7]
次の文章は Yuko たちと話した日に John が書いた日記の一部である。(A)及び(B)の中にそれぞれ入る語句の組み合わせとして正しいものは 下のア~エのうちではどれか。
After visiting a museum with some friends, we talked about kimonos. Japanese people have chances to wear kimonos on special occasions, but usually they don’t wear them in their daily lives. Yuko said that wearing her kimono is important to her because it came from (A) generation. I think Yuko is lucky to be able to pass it to (B) generation. My quilt is a gift from (A) generation too. I want to keep it for a long time and pass it to (B) generation in the future.

ア (A) an older  (B) an older
イ (A) an older  (B) a new
ウ (A) a new   (B) an older
エ (A) a new   (B) a new

例年大問3問7は「語句の組み合わせ」を問う問題です。問7も「単語の種類」を考えることで得点することができます。
(A)はどちらも from (A) generation
(B)はどちらも to (B) generation
となっています。
着物やキルトは「古い」世代から、「新しい」世代へと受け継いでいくものです。
そのため、イ (A) an older (B) a new
が正解となります。

今回は大問3の攻略法をお伝えしました。大問3は「指示語問題」「単語補充」に分けて対策を進めていくと攻略しやすくなります。

朝倉 浩之(あさくら ひろゆき)

執筆

朝倉 浩之(あさくら ひろゆき)