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今日から実践 ~少しの心がけで確実に変わる美文字の法則~

お子様に「字を丁寧に書きなさい」と声がけをしたことのある方は多くいらっしゃると思います。一方、どのように丁寧に書けばいいかをアドバイスしている方は、少ないのではないでしょうか。何を、どのタイミングで、どう丁寧に行うのかを具体的に説明してあげないと、子どもには伝わりにくく、お子様自身もどう改善して良いかわからず、じつは苦しいままなのです。
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「読み方」が「書き方」のヒント

では、少し発想を変えてみましょう。文章を読むとき「丁寧に読みなさい」と言われるとどのように改善しますか?まず思い浮かぶのは、①とりあえずゆっくり読んでみることかと思います。これだけで確かに丁寧にはなります。だからといってすべてをゆっくりと読むのでは、聞き手にとっては退屈ですし、読んでいる方も嫌になりますね。

もっと良くするためには②「、」や「。」ではひと呼吸おいてメリハリをつけるなど、工夫が必要になってきます。少し止まることで、より内容が伝わりやすくなります。
さらに③抑揚を付けたり、もっと間を工夫したり、リズムや強弱などを意識すると内容だけでなく、気持ちも伝えられるようになっていくでしょう。

文字の最初と最後はゆっくりと

じつは字も同じプロセスをたどります。まずは丁寧に=ゆっくり書くことが一番大切です。しかしすべてゆっくり書いていては、時間も果てしなくかかります。たとえ整っていても美しさが感じられない字になってしまいます。美しい文字にするためには、ゆっくり書かなくてはいけないところと、そうでないところを区別する必要があるのです。

では、どこをゆっくり書くのかというと、最初と最後です。文字の書き出しをゆっくりと入れるようにします。一度止めてから書き始めるのです。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、今からどのようにその画(かく)を描きたいのかを一瞬イメージしてから書き始めます。そして最後の画は倍くらい時間をかけてもっとゆっくり書きます。“終わりよければ全てよし”という諺(ことわざ)があるように、最後で文字の印象がガラリと変わるのです。やってみると、意外にゆっくり書くことは難しいはずです。ゆっくりと大きな字を書ければ、いくらでも速く細かい字を書けるようになっていきます。

  • ポイント
    文字の書き出しは慎重にゆっくりと入ります。最後の画はさらにゆっくり丁寧に操ることで美しい文字にぐっと近づきます。

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1秒で美文字に変身!11時の法則

では、最初と最後をゆっくり書くことを理解してくださった方に、次のアドバイスです。私の考えた美文字のメソッドのなかで「1秒で美文字になれる11時の法則」というのがあります。これは、意識するだけで印象が全く違う文字に生まれ変わることができます。先程書き始めをゆっくりと入れるというポイントを説明しましたが、ただゆっくり書くだけではなく、ひと工夫してみましょう。

みなさま一度は、毛筆でお習字をされたことがあると思います。少し思い出してみてください。お習字で漢数字の「一」を書くとき、筆先を硯(すずり)で整えて毛先を細くし、毛先を時計の11時くらいの方向(およそ45度)にセットしてから書き始めませんでしたか。この毛先を少しだけ11時の方向に出す、すなわち慎重に始筆を操って形づくることが、文字全体のイメージを決定づけるのです。文字を書き始める瞬間の、たった1秒でいいので意識してみてください。ただし、あくまでもさり気なく、「そう言われればそうなっている」、くらいを目指しましょう。

小さなお子様には11時の書き始めの部分を次のように説明しています。「かけっこをする時、急に走り出さずに『よ――い』と準備するでしょ、何ごとにも準備が必要です。字にもこれからこの字を私は書きますと心の中で思いながら書く準備が必要ですね」と、このように伝えると皆さん目を輝かせて、しっかりと止まってから書いてくれるようになります。

11時の始筆の部分については、最初は「トン」と声に出して意識して作るように指導しています。

  • ポイント
    書き出しを丁寧に、そしてその角度までこだわると、文字はみるみる美しくなっていきます。

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急がずに脳でしっかりイメージしてから書き始める

くり返しになりますが、塾生の皆さんは、漢字のテストなど美しく正確に書く必要のあるとき、書き出しをとにかく慎重にゆっくりと始めるようにしてください。ほんの一瞬でいいので止まってから、「これからこの字を書くんだ」と脳内で明確にイメージしてから書き始めるようにしてください。書き始めたらある程度のスピードを伴って大丈夫です。そしてその字の終わりに近づいたら、特に最後の画はまたゆっくりスピードを緩めて、その字の最後を噛み締めるように丁寧に終わります。聞くだけで面倒くさいような内容ですが、コツをつかみ慣れてくるとそれが当たり前になり、段々と字が変化してきます。気を付けたときとそうでないときの差が自分でもわかるようになります。

字の変化は意識の変化

この一瞬のイメージと、先述の11時の方向の書き始めを同時に行う、1秒のトレーニングが、漢字を記憶するときの意識や集中力を高め、学習面でも相乗効果を現すようになります。実際にそのような生徒さんを多く見てきました。字を美しくすることにとどまらず、しっかりと意識を持って学習するという姿勢も身に付いてくるようです。

まだまだ字を美しくするポイントはたくさんあります。ただ美しくするだけではなく、さらに印象的で伸びやかな文字にするためには、様々な工夫が必要です。冒頭で述べた、音読を発展させるプロセスのように、人を引き付けるテクニックが要求されます。また次回ご紹介したいと思います。

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