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成績を上げたければ、今すぐ学校の宿題・提出物を

成績を上げたければ、今すぐ学校の宿題・提出物を
お子さんは学校の「提出物」をきちんとできていますか?ただ提出するだけではもったいない。普段の家庭学習やテスト対策にうまく組み込み、絶大なパワーを利用しましょう。今回は、成績を上げるための提出物との賢いつきあい方として、「提出物の活用法」についてご紹介します。
石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)

「提出期限ギリギリ」では成績は伸びない!

提出直前の時期に一気に終わらせるのは“絶対にNGな方法”です。時間が不足して提出期限に間に合いませんし、テストでも点を取れません。 範囲は「テスト範囲の内容全部」ですから、1日や2日では終わりません。

それでも期限通りに出そうとするなら、解答集や友達の答えを丸写しするしかありません。
写したことがバレないように適当に間違えておけばいいや
お子さんがこんな風におかしな方向に知恵を回すようになり始めたら、もうこれは黄色信号どころか赤信号です。 なんとか提出できたとしても、テストの結果は間違いなく悲惨なものです。

そんな我が子の姿は誰だって見たくはないはず。ならば、提出物は早めに終わらせるよう、ご家庭でよく声をかける必要があります。

もちろん、プリント類も提出物です。こちらも失くさないように大切に保管しておくことが必須です。

書き込む前のコピーは必須!成績アップのカギになる!

提出物は直接書き込んで提出するわけですが、その前に、テスト勉強のためのひと工夫。 それは、書き込む前にコピーをとっておくこと。

書き込んでしまったプリントやワークだと、答えや式が書いてあるので、何度も繰り返し解くことができません。 テスト勉強のコツは“頭を真っ白にした状態”で“完璧に解けるまで繰り返すこと”です。そのためにも、あらかじめコピーをしておくことをおすすめします。

「毎日ちょっとずつ」が最高の勉強法

中学生のふだんの提出物への取り組み方を見ていると、色々なことがわかります。その子の定期テストの得点や内申点、受験の合格・不合格もだいたい予想がつきます。「この子は受かるだろうな・・・」「あの子は良い点取れないだろうな・・・」その分かれ目は、一言で言えば、「提出物に手を付けるのが早いか遅いか」です。

提出物を早くに始める子は、テスト前に解き直す時間を多く持てます。 まり、提出物を最大限有効に活用しているのです。 また、毎日少しずつコツコツ取り組むという計画性は、あらゆる勉強において何よりも強い“武器”です。 提出物は、それを手に入れるためのピッタリのチャンスなのです。

提出物は「今」出す!早ければ早いほど良い

提出物となる問題集やワークは普段はお子さんの手元にあります。ですから、テスト前に限らず、いつ勉強してもいいはずなのです。 授業のあった日のうちに、習った範囲分だけでも解き進めてしまうのが得策です。

もちろん、提出物を学校の授業内で解く場合もあります。そのため、先生によっては「指示があるまで書き込んではいけない」と注意がされます。 その場合は、別にノートを用意しておいて、家庭学習の時はそちらに解けばいいのです。自分でノートに1回、学校で書き込んで1回、提出前に1回以上。最低でも3回は解くわけですから、かなり身に付きます。

【教科別攻略法】

  1. 「まずは毎日30分ずつやってみよう」作戦:授業数の多い教科に有効です。
    特に数学や英語は授業の日数が多い教科です。直前まで手つかずのままでいると、余りの量の多さに頭を抱えることになります。しかも、習ってから時間が経てば記憶も薄れます。その結果、「わからないものだらけだ!」となって、やる気も起きませんし、なかなか進みません。

    しかし授業のあった日ならば、頭に残っていますから、スラスラ解けるはずです。仮にわからないところがあっても、その日のことですから、ノートや教科書で調べるのも簡単ですし、翌日学校で質問すればすぐに解決します。30分もあれば2~3ページが終わり、「あれ、もう今日の分終わっちゃった」と気分良く進みます。「わかった!」「できた!」という自信もつきますから、翌日の学校の授業が楽しみになります。

  2. 「今週習った分を土日にまとめて」作戦:授業数の少ない教科に有効です。
    金曜の時点で、今週学校で進んだ範囲で進められる“提出物”を確認しておきます。 その部分を土日で一気に進めるのです。

    こうすると、だいたい「数学・英語は毎日、国語・理科・社会は土日に」というペースになります。「週の頭にはどの教科も習った範囲が終わっている」という状態になればしめたもの。

    「理科・社会は覚えることが多いから、早くに勉強すると忘れちゃう」と直前まで何もしない中学生は多いようですが、大いなる誤りです。人間の頭は忘れるようにできているので、何度も反復しなければ記憶を維持できません。ですから、テストまでに何度も繰り返す時間を確保するためにも、早めに始めることが必要です。

いずれやらなければならない提出物ですが、先手先手を打つのと後回しにするのとでは、天国と地獄くらいの違いがあります。 早くから少しずつコツコツ取り組むことのメリットを、お子さんにじっくりと話してみてください。まずは1週間試してみれば、誰よりもお子さん自身が気付くことでしょう。

特に部活で忙しいお子さんは、「部活が休みになる1週間前から勉強を始めるから」という“言い訳”で「1週間前までは勉強をしない」という“決意”をする傾向にあります。 しかし、部活がある日でも、1時間程度の学習時間は確保できるはずです。 その積み重ねが大きな違いを生み出します。

理想は、「テスト範囲表が配布された時点で全部終わっていたよ!」という状態。テストまで時間的余裕のある段階ですから、あとは反復して定着させるだけ。そうなれば、テストの得点もグングン伸びます。提出物を完璧にものにすれば、85点は取れるようになっています。

その他、提出物(宿題)については以下でご紹介しています。

石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)