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合格を勝ち取るメンタルのつくり方



クリアファイルで整理すると、失くしものが減る

クリアファイルで整理すると、失くしものが減る
いつの時代でも、子どもはよく物をなくします。塾で生徒を見ていると、失くし物の多い子どもは、学力が伸び悩む傾向が強いと感じます。そんなお子さんに薦めているのは、クリアファイルを使った整理整頓術。教科ごとに1枚クリアファイルを用意するだけで、頭の中と一緒に机回りやカバンの中がスッキリしますよ。
石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)

子どもが物を失くすのは、整理整頓の仕方が分からないから

中学生の生徒の母親からよく聞くお話です。
「学校でおしらせプリントを配られたわよ」とママ友から聞いたのに、我が子からは一向に出してこない。
業を煮やして問い詰めてみたら「どっかいっちゃった…」と返事が。

そこでカバンの中身を引っくり返してみたら、なんとビックリ。
ビリビリ、ヨレヨレ、シワシワになったプリントが、カバンの底の方から出てきた…。

しわくちゃのプリント
しわくちゃのプリント

こんなエピソードに「あるある」と思われた親御さんは要注意。
お子さんも、もちろんわざと失くしているわけではありません。

配られたプリントを「面倒だからとりあえずいいや」とカバンにつっこみ、後になって「あのプリントが見つからない!」「どこにしまったっけ?」と慌てる。
というのが整理整頓の苦手な子どものパターンです。

そういうお子さんに「整理整頓しなさい!」と叫んでも、はっきり言って効果なし。
整理整頓の仕方がわからないから、出来ないのです。

配布プリントを1教科1枚のクリアファイルで管理

以下6つの手順を踏んで、整理整頓の達人に!!

  1. 授業の教科数分だけクリアファイルを用意する。
    近頃は100円ショップでも取り扱っていることが多いので、簡単に手に入ります。

  2. クリアファイルを「国語、数学、英語、理科、社会…」と教科別に分ける。
    「数学は青、英語は緑、社会は…」などと教科別にクリアファイルの色を変える工夫もおすすめです。

  3. 時間割に合わせてクリアファイルを学校に持っていく。
    時間割表を見ながらカバンに入れるものが「教科書、ノート、クリアファイル」の3点セットになります。

  4. 授業でプリントを配られたら、すぐに氏名と日付を書く。
    氏名を書いておけば、学校内で紛失しても、たいていは見つかって手元に戻ってきます。しかし、名無しのプリントは持ち主不明でゴミ箱に直行となるだけです。

    また、日付を書いておけば後で整頓するときに便利です。「どういう順番でもらったかわからなくなっちゃった」ということの多いお子さんには日付を書く習慣付けをおすすめします。

  5. プリントをその教科用のクリアファイルに保管する。
    授業が終わって教科書やノートを片付ける際に、プリントはクリアファイルにしまいます。
    すると、探すときにも「数学のプリントは数学のファイルにあるはずだ」「英語のプリントは英語のファイルの中だな」という具合に、お子さんもずいぶんと楽になります。

    教科用とは別に、保護者へのおしらせや各種の案内など、どの教科にも当てはまらないものを入れるクリアファイルを用意しておけば、親御さんはこのファイルを確認すれば学校から保護者への連絡事項を把握できるので便利です。

  6. クリアファイル内がたまってきたら、一度整理整頓する。
    プリントの枚数が10枚を超えたら、整理整頓のタイミングです。まずは中身を一度全部取り出して、日付順に並べましょう。それをバインダーやリングファイル、とじひも等でまとめて学習机に保管するのです。親御さんも学習机を見ると、お子さんの状態を把握しやすくなります。

以上、「その1」から「その6」までを親子で話し合って"約束事"にしてみてください。物を失くさずにきちんと保管しておくということは、まさに自己管理なのです。失くし物の多いお子さんはこの自己管理能力が低いのです。そして、自己管理ができないから毎日の勉強も続かず、成績が上がらないのです。成績を上げたければ、まずは整理整頓の習慣付けを。

石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)