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【指導歴25年プロ直伝】都立高校一般入試国語(共通問題)、大問3の超攻略法

【指導歴25年プロ直伝】都立高校一般入試国語(共通問題)、大問3の超攻略法
都立高校一般入試において、国語は特に合否に関わる重要な科目です。なぜなら、入試は国語から始まり、国語のでき具合の感触が、その後に続く4科目の入試問題を解いているときの精神状態に影響するからです。 国語の手応えが良ければ、その後の科目も落ち着いて取り組めるので、総合得点が高くなりやすいのです。今回は、知っておくだけですぐに点数が上がる、都立高校一般入試国語(共通問題)、大問3の攻略法を紹介しましょう。
西村 創(にしむら はじめ)

執筆

西村 創(にしむら はじめ)

「この表現から読み取れる」問題の超簡単攻略法

以下、2019年度 都立高校一般入試国語(共通問題)をもとに大問3の攻略法をお伝えしていきます。手元に過去問題集用意いただくか、下記のURLから問題を閲覧して、以下の記事内容と照らし合わせながら確認してみてください。

東京都教育委員会webサイト「2019年度 都立高校一般入試国語(共通問題)」
(東京都教育委員会のホームページに移動します)

都立高校一般入試国語(共通問題)の大問3には、この20年間例外なく、つぎのような問題が出ています。
「●●●●●●」とあるが、この表現から読み取れる■■■の様子として、最も適切なものは、次のうちではどれか。
もちろん、2019年度の大問3でも出題されています。問1、問3、問4がこのパターンの問題ですね。毎年3問程度出題されています。

設問文に、「この表現から読み取れる」ということが書かれているこのパターンの問題、実は、すぐに正解の選択肢を選べる問題なのです。
なぜなら、「この表現から読み取れる」の「この」とは、当然ながら、設問文内の傍線が引かれている「●●●●●●」を指しているからです。

したがってこのパターンの問題は、、本文の文章は読む必要がなく、ただ、設問文内の傍線が引かれている「●●●●●●」だけを見て、それに最も近い言葉が含まれている選択肢を選べば正解できるのです。

実際の問題例

具体的に2019年度の大問3の問1で確認してみましょう。

〔問1〕(1)
何日かすると〜(省略)、母がいそいそとやってくる。」とあるが、この表現から読み取れる母の様子として最も適切なものは、次のうちではどれか。

傍線が引かれているところで、「何日かすると」「馬淵には馴染みの深い」というような、小説中の事実を表す言葉でなく、作者ならではの「表現」はどれでしょうか。作者ならではの「表現」とは、登場人物の心情表現や、比喩(たとえ)表現などを言います。

2019年度の大問3問1〔問1〕の傍線内では「いそいそと」がそれに当たります。
この「いそいそと」に最も近い言葉が含まれる選択肢が正解です。その言葉とは、どの選択肢のどの言葉でしょうか。

エの選択肢の「心躍らせながら」ですね。よって、問1はエが正解です。

このように、設問文に、「この表現から読み取れる」ということが書かれているパターンの問題は、とにかく設問文の傍線が引かれているところだけを見て、それに最も近い言葉が含まれている選択肢を選べば正解できるのです。

傍線部の前後の本文をよく読むことが、正しいアプローチだと勘違いしている受験生が意外と多いので要注意ですよ。

ちなみに、「この表現から読み取れる」ということが設問文に書かれているパターンの問題へのアプローチ方法は、日比谷高校、青山高校、新宿高校などの独自入試問題にも通用します。

過去20年間、正解になったことが一度もない選択肢

大問3の選択問題には、不正解選択肢の特徴があります。選択肢文中につぎの言葉が含まれている選択肢は、過去20年間正解になったことが一度もありません。

この言葉が含まれる選択肢は過去20年間正解になったことが一度もないシリーズ

  • 時間の経過ともに
  • 細部までありのままに
  • 対比を用いて
  • 順序立てて説明的に
  • 幻想的に

これらの言葉が含まれている選択肢は、過去20年間、正解になったことがないのです。

2019年度の大問3問〔問3〕の選択肢では、選択肢アの「順序立てて」と選択肢エの「対比を用いて」がそれにあたります。そしてやはり、アとエは不正解です。

もちろん、上記の「この言葉があると過去20年間正解になったことが一度もないシリーズ」も、今後、正解になる可能性はあるので、一応本当に不正解かどうかの妥当性の検討は必要です。しかし、上記の言葉が含まれている選択肢を答えとして選ぶのは、特に慎重に判断した方が良さそうです。

そもそも、小説文において、「時間の経過ともに」説明することや、「順序立てて」説明することは困難ですし、「細部までありのままに」表現するなどはVR(バーチャルリアリティ=仮想現実)の世界でなければ不可能です。

2019年度の大問3問〔問3〕の選択肢ではウが正解ですが、ウの「たとえを用いて」は、傍線が引かれている部分にたとえが用いられているかどうかはすぐにわかるはずです。本文は見なくていい

さて、いかがでしたでしょうか。都立高校一般入試の国語は基本的にこの20年間、出題傾向に大きな変化がありません。過去問を見直せば、パターンを見抜くのは難しくありません。この記事をもう一度読み直して、他の年度の問題も確認してみてください。合格を応援しています。

西村 創(にしむら はじめ)

執筆

西村 創(にしむら はじめ)