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文章の基本は、1段落1メッセージ&「結論」でサンドイッチ

文章の基本は、1段落1メッセージ&「結論」でサンドイッチ
文章を書く、となるととたんに苦手意識をもつお子さんは多いもの。「どうやって書けばいいか分からない」というのがそれらの子の大半です。今回は文章の書き方の基本をご紹介します。
石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)

基本は「1段落1メッセージ」

“メッセージ”というのは“言いたいこと”です。「どう思ったか」「何を感じたか」「好きか嫌いか」など、「結局何を言いたいのか」ということです。難しい言い方になりますが、“結論”ともなります。

1つの段落にあれもこれもとダラダラ書くお子さんは多く見られますが、読み手にとっては苦痛でしかありません。「1つの段落には“言いたいこと”は1つ。“言いたいこと”が変わるときは段落を変える」というのが鉄則です。段落は「読みやすくするための工夫」ですが、きちんと理解すれば「書きやすくするための工夫」にもなるのです。

1つの段落を「結論→理由→具体例→結論」で詰めていく

「書き進めているうちに、何のことを書いているのか訳がわからなくなった」というのは作文の苦手なお子さんにありがちなことです。

そこで、段落の頭は必ず結論から書くようにするのがおすすめです。結論とは、いわばその段落のテーマですから、先に書いておくと「何を言いたかったのか」を忘れずに済みます。あとはその結論にそって、理由や具体例を書いていきます。段落の最後はもう一度結論を書くと、読み手に伝わりやすい構成になります。

<例>

  • 結 論:私の心に残った場面は、主人公がクラス全員の前で反対意見を言ったところです。
  • 理 由:内気で臆病だった主人公が、堂々と自分の意見を言えたのが印象的だったからです。
  • 具体例:私は主人公の立場に立って彼を応援しながら読んでいたので、この場面で思わず「やった!」と言ってしまいました。
  • 結 論:だから、この場面が特に印象に残りました。

これで1つの段落です。

同じテーマについて「言いたいこと」が複数あってもいい

複数ある場合は、「言いたいことはいくつあるのか」と必ず先に示しておきましょう。 そこから「1つ目は〜」「2つ目は〜」という風に段落を分けて書いていけばよいのです。
あとは、上で示したように“結論→理由→具体例→結論”を意識して書き進めます。

<例>

  • 大結論:この作品で私の好きな人物は、2人います。
  • 結 論:1人目は主人公のツツミです。
  • 理 由:初めはチームのことより自分を優先していたのに、最後はチームメイトのことを考えて行動するリーダーに成長したからです。
  • 具体例:練習試合で負けたことをきっかけに、自分の意識を変えたところは立派だと思いました。
  • 結 論:だから、ツツミが私のお気に入りです。
  • 結 論:2人目は主人公の部活の顧問であるマツムラ先生です。
  • 理 由:主人公やチームのメンバー1人1人がどんな失敗をしても、決して怒らず、彼らを見守ってくれたからです。
  • 具体例:マツムラ先生がいなければ、チームが優勝することはできなかったはずです。
  • 結 論:ですから、私はマツムラ先生が好きです。

この場合は3つの段落です。

ここで取り上げた段落構成は、一般的な文章の書き方です。読書感想文だけでなく、論理的に書かれた文章はこの流れになっています。ですから、作文や小論文を書くときはもちろん、国語の長文読解にも役立つはずです。

これらさえ覚えておけば、文章を書くときに不安になる必要はありません。

これらは、夏休みの宿題でよく出される「読書感想文」でも十分通用します。しかし、もっと簡単に書きたいよ、とお思いの方は、読書感想文を「いくつかの質問」で導き、完成させるオリジナルキットをご活用ください。

石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)