受験と受検の違いとは?@都立高校入試が受検の理由
受検と受験の違いは?
受験と受検、読み方は両方とも「じゅけん」。
皆さん、この“験”と“検”の違い、ご存知ですか?
辞書で調べてみると、
- 受検:検査・検定を受けること
- 受験:試験を受けること
とありました。(goo辞書調べ)
どうやら受けるモノの違いがそのまま漢字の違いになっているようです。
すると、ここでまた新しく疑問が生まれましたね。
「検査・検定と試験の違いは?」
もう一度goo辞書で調べてみると、
- 検査:ある基準をもとに、異状の有無、適不適などを調べること
- 検定:一定の基準に基づいて検査し、合格・不合格、等級などを決めること
- 試験:ある物事の性質や性能などをためしてみること。また、検査すること
とありました。(goo辞書調べ)
なんと、試験の説明にも「検査すること」と書かれているではありませんか!
ということは、検査も試験の中の一つで、調べる際に基準を設け、それを基に何かを決めるのが検査といえそうです。
なぜ都立高校は受検なのか?
都立高校に入学するためには「入学者選抜検査」に合格する必要があります。
一方、同じ東京でも私立高校の場合は「入学試験」に合格することで入学できます。
なぜ「都立高校は入学試験とせずに入学者選抜検査とするのか」というと公教育として成り立ち方が関係しているのではないかと考えられます。
Wikipediaで調べてみると、
新制高校発足当初は高校三原則によって、公立高校は希望者全入にすることが原則となっていた。
(Wikipedia「高校受験」より)
と記載があります。これらと前述した言葉の違いから考察すると、
公立(都立)高校は試験の優劣順で生徒を獲得するのではなく、原則としてある基準を満たした生徒は受け入れる、というスタンスなのではないでしょうか?
つまり基準を、学校側があらかじめ決めているのか、試験の結果で見て決めるのか、という考え方の違いだと考えられます。
ただ実際は、学校の規模や人気(倍率)の関係で基準を満たしても入学できない場合もあります。
なので、しっかりと勉強して対策する必要はあるのです。
もし、他にも気になる言葉の違いがあれば、教えてくださいね。