英検準2級に合格するための勉強方法!合格のためのオススメの教材とは
執筆
石井 知哉(いしい ともや)
目次
英検準2級に合格するために
この記事はこんな方にオススメ
英語関連の資格を取得したい人で、中学卒業プラスアルファのレベルを目指す人にオススメです。学年ごとの目安としては、次の通りです。
- 中学2年生以下で英語がとても得意な人
- 中学3年生で英語が得意な人
- 高校1年生で英語が標準レベルの人
- 高校2年生以上で英語が苦手な人
「英検準2級をもう何度も受けているのに合格できない」「勉強しているのになかなか点が上がらない」という方は、諦める前にぜひご一読ください。「あなたの努力」を「合格という結果」に結びつける「勉強の仕方と素材」は、確実に存在するのです。
英検準2級とは
英検準2級は、公益財団法人「日本英語検定協会」が主催しています。「英検」の名称で広く知られており、日本で英語の検定といえば、多くの人が真っ先にこれを思い浮かべることでしょう。1963年から始まっていて歴史も長く、取得者は一定レベルの英語力を有していることを証明できます。履歴書にも記載できるので、就職の際に有利になります。
準2級は高校1年生程度のレベルとされていますが、近年では中学生の取得者も増えています。そのため、高校受験でも有利にはたらきます。ある都立高校では、推薦入試における『自己PRカード』に記載する「特に優れた技能」の例として準2級を挙げています。また、私立高校では、準2級取得者は内申点にプラス2点(3級はプラス1点)を加算することもあります。
1年度につき全3回(6月上旬、10月上旬、1月下旬)実施され、全国の本会場の他、所定の準会場でも受けられます。1次試験の合格者は、英語による面接を中心とした2次試験(1次試験の約1ヶ月後に実施)を受けて、これに合格すると「準2級合格」となります。2次試験で不合格となっても、1年間は次回受験の際に1次試験が免除される(申込時に手続きが必要)ので、まずは1次試験の突破を目指すことが最優先です。
合格には何が必要か
前述のように、高校1年生程度のレベルとされていますが、学校の教科書で一通り授業を受けただけでは、合格することは難しいことでしょう。
要求されるのは、以下の6つです。
- 語彙力(単語、熟語)
- 文法力
- 会話表現力
- 長文読解力
- リスニング力
- 作文力
※ 2017年度から英作文が出題されるようになりました。
特に語彙力は決定的に重要です。英検はマークシート形式での出題となるため、選択形式で解答します。もし、選択肢の半分以上が知らない単語の場合は、合格するためにはかなりの勉強が必要になる(あるいは受検級のレベルを下げる)ことを覚悟しておくべきでしょう。あまりにハードルが高いと、勉強していても辛いだけです。英語検定協会のホームページでも問題を公開しているので、どの級を受けるか決める前に一度確認してみては?
既に3級まで合格している人は、次で紹介する勉強方法で準2級の合格も勝ち取ってください。
英検準2級合格のための勉強法は
あらゆる資格や検定の勉強法がそうであるように、過去問が最高の素材です。合格の目安となる正答率がおよそ65%なので、過去問を数回分解いて、最低でも70%以上をコンスタントに取れるようになれば、合格の可能性はかなり高いと言えます。
英検準2級に合格するために特に大切なのが、語彙力です。単語や熟語の意味がわからなければ、長文を読むのも英作文をするのもままなりませんから。「覚えるだけでしょ?」と甘く見てはいけません。長文読解や英作文は「ちょっとしたコツ」をつかめば短期間でグッと伸びることもあります。しかし、「何かを覚えてその記憶を定着させる」のはそうはいきません。「覚えること」は短期間では不可能に近く、「時間と根気」が絶対的に必要です。
以下でオススメする単語集で集中的に覚えたり、問題集に出てきた意味のわからない単語や熟語は単語カードを作ったりして、早くから勉強時間を確保する必要があります。通学途中や休み時間などを利用して覚えるようにすると、空いた時間を効果的に使って実力を伸ばすことができますよ。
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紹介する教材について
問題形式ごとに考え方や解く上でのポイントが詳しく解説してあるのが特徴です。「英検の入門者」(初めて英検を受ける人、今まで余り対策の勉強をしたことのない人)に特にオススメです。1日1単元ずつ攻略していくように作られていて、勉強計画を立てやすいのも特徴です。「何から勉強すればいいかわからない」「いきなりの過去問はちょっとハードルが高すぎる」という方は、まずはこの教材での対策が適しています。
出版元の旺文社は、小学生から大学受験まで、幅広い刊行物で知られています。本書以外にも英検関連の教材を多く出版しています。英検の出題の傾向に合わせて、改訂を重ねており、現在(2017年4月時点)すでに第4版が出版されています。それだけの研究やデータの蓄積を重ねていると言えます。
紹介する教材の活用方法
本のタイトルにあるように、20日間で終わらせることを想定しています。1日当たり30分で完結するように構成されているので、無理なく勉強することができます。ただし、1日30分の勉強で1単元の内容が完璧に定着するわけではありません。単語や熟語の意味など、記憶の定着には反復学習が絶対に必要です。
1周目:20日間
2周目:10日間
3周目: 5日間
という風に、3周は繰り返す必要があると考えてください。特に1周目に間違えた問題や分からなかった問題には、印をつけておいて、それを繰り返し解くと効率的です。
もちろん、1日当たりの勉強量を2倍に増やせば、トータルでかかる日数は半分にできますから、「1日1時間の勉強で10日間完了」という風にアレンジすることも可能です。
使い始めの時期ですが、受検日の2ヶ月前~1ヶ月前にはスタートしておきたいところです。特に「英検の入門者」の方は、この本で基礎を固めた後に過去問での対策も必要です。単語集(後述する『出る順PASS単』など)と合わせて2ヶ月前には始めておけば、余裕をもって勉強を進めていくことができます。
紹介する教材の口コミ・評判
初めて英検を受けるので不安でしたが、1つ1つの問題の解き方を丁寧に説明してくれているので、わかりやすく勉強しやすかったです。(高1・女子)
単語や熟語が付録の赤シートで隠せるのがとてもGOOD!覚えやすかった。(高1・女子)
塾の先生からこの本を紹介されました。「今日はここからここまで」とやることが決まっているので、サボらずに計画的に勉強を進めることができました。学校で習ってない単語ばかりだったので、とにかく繰り返し覚えました。(中3・男子)
リスニングCDもついていて、実戦的な対策ができるのが良かった。(高2・男子)
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紹介する教材について
全6回分の過去問が掲載されています。過去に実際に出題された問題は試験勉強の最高の素材ですから、英検合格を目指す人にとって、本教材は是非とも活用すべき “必携の書” と言えます。1問1問、丁寧な日本語訳がついていますし、正解以外の選択肢の単語についても全て解説があるので、とても勉強しやすくオススメです。2次試験の「面接カード」や質問事項の解答・解説も充実している点も高評価です。リスニングCDは別売りなので、別途購入する必要があります。
紹介する教材の活用方法
大きく2つの活用方法があります。
① 特に力を入れたい単元を集中的に解く
② 時間を計って全部解く
①は弱点克服に合った効率的な勉強方法です。「長文読解が苦手」「並べ替え英作文が得意にしたい」など、単元によって得意・不得意が分かれるはずですから、不得意な単元を複数年度分解くので、 “解法のコツ” や “出題のポイント” をつかみやすく、短期間で集中的に得点を伸ばすことができます。
②は本番を想定した実戦的な勉強方法です。本番さながらのイメージトレーニングができます。この場合は、試験本番と同じ時間内で、マークシートを使って解答するようにしましょう。
①→②の流れで両者を組み合わせるのも良い方法です。全6回分の問題のうち、4回分は①の方法で解き、残り2回分は②にとっておく。そんな使い方もありですね。
「英検対策の王道」と言える過去問集ですが、遅くても1ヶ月前には使い始めたいところです。ただ単に6回分の問題を解くだけであれば、1週間もかかりません。ですが、それだけで合格するのは、はっきり言って至難の技です。 なぜか?
まず、過去問で勉強をするときに、最も大切で強く心がけるべきことは何だかわかりますか?それは「過去問と同じ問題が出たら満点を取れるようにする」という意識です。
たしかに、過去問と完全に同じ問題が出るわけではありません。でも、過去の問題と同じ単語・熟語、文法知識、会話表現、正解の導き方・考え方は登場します。しかもかなり頻繁に。だから、過去問は「英検合格のための宝の山」なのです。
過去問で間違えた問題を前にして、「どうせ次は出ないだろう」とタカをくくって復習をしない人と、「次もこれが出るに違いない」と重く受け止めて真剣に復習する人。どちらが合格に近く、どちらが不合格に近いか、説明するまでもありませんよね。
ですから、「過去問で満点が取れるまで繰り返し復習する」ということが重要であり、そのための時間が必要です。1度で満点を取れるようになるわけではありませんから、復習も考えて、過去問演習は本番1ヶ月前には開始する。それが過去問という素材を「最も有効に活用する勉強方法」なのです。
紹介する教材の口コミ・評判
何と言っても過去問なので、「これだけやれば大丈夫だ」と安心して対策できました。(高1・女子)
過去に実際に出た問題だから、解いていてやる気が上がった。(高1・男子)
マークシートで練習できていたので、本番も落ち着いて解くことができました。(中3・女子)
解説がとても詳しくてわかりやすかったです。知らない単語も説明が載っていいるので、辞書を使わなくても勉強しやすかった。(中2・男子)
2次試験の面接が心配だったけど、過去問の面接カードと質問があったので、友達と問題を出し合って対策ができた。少し緊張したけど、本番も乗り切って合格できた。(中3・男子)
「英検準2級の本番直前の仕上げをしたい!」という方にオススメの1冊はこちら!
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紹介する教材について
過去の出題パターンや内容を踏まえて作られた予想問題集です。出版元の旺文社は、過去問集をはじめ、英検関連の教材を多く手がけています。つまり、それだけ問題データを蓄積していますし、過去の出題分析にも力を入れていますから、予想の精度も高く、本番さながらの練習ができます。
解説も充実しており、きちんと読み込んで理解することで、知識の整理・定着も期待できます。マークシートはもちろん、リスニングCDもついているので、実戦練習にはもってこいの1冊です。
紹介する教材の活用方法
最後の仕上げにベストな教材です。特に、過去問を解き終えた人は、これで「最後の仕上げ」 をすることで、自信を持って本番を迎えることができることでしょう。 1日1時間半~2時間程の勉強時間で7日間という短い期間で終えられるように設計されているのも、オススメのポイントです。1日目から7日目まで、スケジュール通りに進めていけば、ペースを守って対策を行うことができます。
使い始めのタイミングとしては、検定本番の2週間前を推奨します。まずは初めの1週間で1周目を終わらせます。次に、1周目で不正解の問題や正解はしたが自信のない問題を中心に、最後の1週間で仕上げていきましょう。
紹介する教材の口コミ・評判
初めて受けたときは不合格でしたが、2回目はラスト1週間はこの本で勉強して、合格できました!(中3・女子)
高校の中間テストと部活で忙しくて、対策の時間がなかなかとれなかったが、本番前の1週間はとにかく目次の通りに毎日勉強した。(高2・男子)
程よい薄さなので、とっつきやすかった。7日で仕上げられるので、忙しい人には合っていると思います。(高1・女子)
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紹介する教材について
過去の英検の問題を分析し、覚えておくべき重要な単語を1冊にまとめたものです。「出る順」にまとめてあるので、よく出る単語を優先的に覚えることができます。また、1つ1つの単語に例文がついているので、実際の用例を確認しながら文脈の中で効率的に覚えることができます。
持ち運びのしやすいサイズですから、学校の始業前や休み時間、通学中の電車内などで使うのにも適しています。机に向かわなくても英検の勉強ができるので、時間をまとめて取れない人も、「隙間時間」を利用して単語を覚えることができます。
旺文社のサイトで音声データをダウンロードできるなど、購入者へのサポートも充実しているのも魅力的です。
紹介する教材の活用方法
とにかく単語力をつけたい人には最適の素材です。
特に、高校生未満の受験生にとっては、準2級は習っていない「未知の単語」だらけ。どんな問題を解くにしても、単語がわからないと止まってしまい、やる気があってもそこでブレーキがかかるため、なかなか先に進めずにかえってストレスになることもあります。そこで、まずは単語を覚えるところからスタートするのが、最も無駄のない対策です。理想は、受検日の2ヶ月くらい前からこの本で単語を覚えていき、1ヶ月前からは並行して他の問題集でも勉強を進めていく、という形です。
覚える際には、
① 英語を声に出して読む
② 英語から日本語の意味を言えるようにする(日本語は隠す)
③ 日本語を見て英語を言えるようにする(英語は隠す)
この3つを徹底的に繰り返すのがベストです。
特にオススメの方法をご紹介しましょう。タイマーで時間を測りながら、「1単語2秒、1ページを合計~秒で言えるようにする」と決めて、「クリアできたら次のページへ進む」とするのです。こんな風に進めると時間を測っているので集中できますし「ゲームみたいな感覚」で楽しみながら覚えることができますよ。ぜひ試してみてください。
紹介する教材の口コミ・評判
元々英単語を覚えるのが苦手で英検も苦労していたが、出る順なのが気に入って購入して毎日使った。合格できたのも良かったが、大学受験の勉強をしていても、ここで覚えた単語が出てくるので、得した気がする。(高2・男子)
3級までは過去問中心の勉強で順調に合格してきましたが、準2級はわからない単語ばかりで過去問をやらせてもなかなか進めず、息子も投げ出してしまいました。そこで塾の先生に相談したところ、「まずは単語を覚えるといいですよ」とこの本を教えて頂きました。パソコンにダウンロードした音声で勉強できるのが息子も気に入ったようで、やる気を取り戻しました。その後、過去問でも勉強をして合格することができました。(中2男子の母)
旺文社の英検対策問題集とCDがひとつに【旺文社 英検ネットドリル】
執筆
石井 知哉(いしい ともや)