中学英語 現役英語講師が教える「人称代名詞」を得意にする3つのポイント
執筆
朝倉 浩之(あさくら ひろゆき)
「人称代名詞」を得意にする3つのポイント
- 英語は主語がいのち、まずは「主格」を理解する
- 「所有格」は名詞がうしろにくる
- 「目的格」は文の途中に出てくる
英語は主語がいのち、まずは「主格」を理解する
英語は主語が文のはじめにきます。英語は主語がいのちといってもいいくらいです。「人称代名詞」を理解するにはまず「主格」から理解するようにしましょう。
主格 (~は、が) |
所有格 (~の) |
目的格 (~に、~を) |
所有代名詞 (~のもの) |
I | my | me | mine |
You | your | you | yours |
He | his | him | his |
She | her | het | hers |
It | its | it | なし |
We | our | us | ours |
They | their | them | theirs |
英語の語順、いちばんはじめは主語。その主語の役割になるのが「主格」です。
【例】
I play tennis.「わたしはテニスをします。」
You are a teacher.「あなたは先生です。」
「主格」は文のはじめにくることが多いため、上の表では単語のはじめを大文字にしています。疑問文などで文の途中にくるときには小文字で書きはじめます。
【例】
Are you a teacher?「あなたは先生ですか。」
「所有格」は名詞がうしろにくる
「所有格」は格変化表では2番目。I-my-me-mineのmyのところです。
「所有格」の意味は「~の」で、うしろに名詞がきます。
【例】
my pen 「わたしのペン」
your bag 「あなたのカバン」
「所有格」は「所有代名詞(~のもの)」との書きかえでよく出題されます。
【例】
This is my pen.「これはわたしのペンです。」
↓
This pen is mine.「このペンはわたしのものです。」
「目的格」は文の途中に出てくる
「目的格」は格変化表で3番目。I-my-me-mineのmeのところです。
この「目的格(~に、~を)」は文の途中に出てきます。なぜでしょうか。
「わたしは日本人です。(主格)」「わたしの父は医者です。(所有格)」といっても変ではありません。しかし、いきなり「わたしに」のように目的格がくるのは変ですね。
「目的格」は文の途中で出てくることが多いのです。
【例】
She is Emily.「彼女はエミリーです。」
I like her.「わたしは彼女を好きです。」
ここで私が好きなのはエミリーとわかります。
「目的格」はいちど出てきたことの繰り返しをさけるため、文の途中に出てくることが多いのです。
「目的格」をつかった問題で多いのは「主格」と「目的格」いれかえる問題です。
【例】
I like him.「わたしは かれを 好きです。」
下線部をいれかえた文をつくりなさい。
特に中学1年生での多く出題される問題です。
こたえは
He likes me.「かれは わたしを 好きです。」
です。
「主格」と「目的格」をいれかえる問題は中学1年生で多く出題されます。
「人称代名詞」の総合問題
「人称代名詞」が定期テストで範囲になっていると、下線部の単語を「人称代名詞」になおしなさい、という形式の問題が多く出題されます。
【例】
下線部の単語を「人称代名詞」になおしなさい。
〔問1〕
Mr.Brown likes apples. 「ブラウンさんはリンゴを好きです。」
〔問2〕
Bob loves Meg. 「ボブはメグを愛しています。」
問1はMr.Brownは男性のため、「かれは」になり、Heになります。
問2はMegが女性のため、「かのじょを」になり、herになります。
「人称代名詞」は「格変化」を理解することで得意になります。今回の記事を参考に「主格」「所有格」「目的格」のちがいを理解し、「人称代名詞」を得意にしていきましょう。
執筆
朝倉 浩之(あさくら ひろゆき)