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トキワ松学園中高の図書教育

2014.02.10

学校が持つ自慢の図書館とコラボレーションした授業を展開するトキワ松学園中学校高等学校(以下、トキワ松学園)。「情報を集めて、考えて、整理して、発信できる」力を育成します。通常授業とのコラボの他に、修学旅行の事前学習も行われます。この事前学習があることによって修学旅行にある変化があるといいます。これらのような図書教育について、トキワ松学園の広報部長の中里先生と、トキワ松学園(美術コース)を2010年に卒業した大屋さんにお話を伺いました。
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同ジャンルの本が20冊以上も!自慢の図書館とコラボした授業

図書教育は「『知る方法』を知る授業」として情報の集め方を学び、集めた情報を取捨選択する力を養う取り組み。6学年全体で年間200時間の授業を行っています。 2013年時点では、ほぼ全ての授業で取り入れられており、教科ごとにバラエティに富んだ授業が展開されています。

取材に応じていただいた大屋さん
卒業生の大屋さん

大屋さんは「美術と修学旅行の事前学習での図書教育が印象的でした」と当時を振り返ります。 美術コースで学んだ彼女は、やはり美術の授業が印象的だそうで、中でも空間演出の授業が記憶に残っているといいます。

「授業内容は架空のショップを自らデザインするもので、私は子どもの洋服や雑貨のショップデザインに挑戦しました」

販売する子ども服や雑貨の資料を図書室で集め、ショップをデザインしたそう。 また、色彩にもこだわった大屋さんは、「子どもが好きな色」や「目につきやすい色」まで調べたといいます。

1つの授業テーマで20冊以上借りることも多く、「同じジャンルで20冊以上も本があるというのも(トキワ松学園の)自慢です。『欲しい本がない』と感じることはありませんでした。探せばなにかしら本がありましたから」と大屋さん。

トキワ松学園は40,000冊近くの本を所有し、現在でも毎週30~50冊の本を仕入れています。 授業で使われるこれらの本は、常駐する2名の司書教諭と各教科の先生が実際の本を見ながら決定します。 入れ替わるスピードの早いトキワ松学園の図書の全てを把握している2名の図書教諭と、各教科の担当教諭が一緒に本を選ぶため、次の授業テーマに合った本をすぐに仕入れられるところもトキワ松学園ならでは。

修学旅行での体験をよりリアルにする事前学習

修学旅行の事前学習にも図書教育は行われます。大屋さん在校当時の修学旅行は沖縄県(現在は九州地方)。 戦争や食文化はもちろん、基地問題などについて等、学習の範囲を多岐にわたります。

こうした事前学習があることで現地での体験がよりリアルになるそう。 「修学旅行では実際に戦争を体験された方の話を聞きましたが、事前学習によってよりリアルに話を聞けたと思います。授業で先生から伝え聞くより、『自分で調べる』ということが大事だったと思います」と大屋さん。

予備知識なしでは想像しにくい話も、資料や文献から調べた事前学習があると話がイメージしやすいのだそうです。

図書教育の意義。生徒はどのように受け止めていた??

大屋さんに、図書教育の意図をどのように感じていましたか?と質問すると、「読書の習慣をつけること」と「知識を増やすこと」という2つを挙げてくれました。

「高校に入ってから、中学生の頃と比べると遥かに読書量は増えました。大学に入ると本を読まなくてはいけない場面が増えますので、習慣がない人は苦労するかもしれません」とのこと。

大学の講義の中でも、「高校の時に調べたものだ」と感じることがあるそうです。

またインターネットなどの情報の信憑性を問題視し、「本は世に出るまでの過程で、たくさんの人の手が加えられていますから情報の信憑性は高いです。プレゼン時などに間違った情報を人に伝えてはいけませんから、(大学でも)私は本で調べることが多いです」とも。

しかも、知りたい情報が高度になればなるほど、手に取って調べられる本のほうが情報への到達が早いそうです。

インプットからアウトプットまでするのが、トキワっ娘

「発表の機会をなるべく多くしています」と中里先生。
図書教育で調べた後はクラスメイトに向けて発表を行います。

授業風景
授業風景

「最初はすごく緊張しましたが、学年が上がるにつれ、人前で話すことにも慣れあまり緊張はしなくなりますね」と大屋さん。 それでも、発表の時間にはクラスに程よい緊張感が生まれるそう。 普段仲が良すぎるクラスメイトたちにとっても貴重な時間になっています。

トキワ松学園では、このように膨大な資料の中から「調べて・集めて・考えて・まとめて・発信する」というインプットからアウトプットまで通して行うことが大事だと考えています。

調べて終わりではなく、『発信』までできてこそトキワっ娘。 東京都目黒発、世界に羽ばたくクリエイティブレディを目指して。

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編集後記

学校教員と卒業生にインタビューさせてもらいました。実際に体験した卒業生からのインタビューにより、よりイメージがつきやすくなったと思います。図書館で授業する意味と効果、ただ場所を変える、というだけではないことが分かっていただければ幸いです。

今回取材した学校について

トキワ松学園中学校高等学校

東京都目黒区にある女子の中高一貫校で、高校からの募集も行う併設校。生徒同士のつながりを大事する校風で、学園全体の交流が盛んである。「グローバルな視野をもち、クリエイティブに問題解決をできる探求女子を育てる」を教育ビジョンに掲げる。

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