テスト勉強中の携帯電話・テレビの誘惑に勝つ方法!
執筆
石井 知哉(いしい ともや)
携帯電話・テレビの誘惑は家族で対応!
「テスト前だというのに、うちの子はちっとも勉強しない」という嘆く親御さんは大勢いらっしゃいます。そんなお子さんにとって、テスト勉強の最大の妨げになるのは、テレビと携帯電話です。
特にスマートフォンはやっかいです。楽しいゲームやSNSのアプリが盛りだくさんで、触っているとついつい時間も経ってしまうものです。大人ですらそうなのだから、子どもはなおさらです。
また、テレビもなかなかにやっかいです。どうしても見たい番組があるのは仕方ないとしても、問題はその前後です。「ついつい次の番組をダラダラと見続けて、見るつもりのなかったものを全部見てしまう」ということはよくあるものです。
ですから、テレビと携帯電話の2つの誘惑に勝てるようになれば、大分勉強時間は増えるはずですよね。もっとも、携帯電話やテレビの中毒が恐ろしいのは、テスト前に限ったことではありませんが。
そこで、次のような手をおすすめしています。
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【携帯電話編】テスト前は親が携帯電話を預かる
部屋に持ち込めば、どうしても自分に負けてしまうものです。
そこで、居間や台所など、親御さんの目の触れる場所に充電器ごと置くような取り決めをしてみてください。ここは親子の間でのコミュニケーションがものを言うところです。お子さんが納得することが重要ですが、たいていの場合は料金を支払うのが親御さんである以上、主導権は親が握るべきです。プライバシーを気にするお子さんについては、パスロックをかけた状態で預かることを約束すればいいのです。多くの私立中高で実施しているように、電池パックだけを預かるというのも一つの手です。電池消耗の激しいスマートフォンは、親の管理下でのみ充電可能としてしまうのもありですね。
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【テレビ編】テレビは原則OFF、見たい番組はビデオ
テレビをついつい見続けてしまうというお子さんに話を聞いてみると、興味深い共通点があります。
ご家庭でもテレビがついているのが普通だというのです。朝起きたら先に起きた家族がテレビをつけ、食事中はもちろん、人が起きている間は居間のテレビはいつもスイッチが入っている状態。
これは確実に「見るともなしに見てしまう」ことの原因になっています。まずは親御さんが率先して、「テレビはオフが当たり前」という状態を作ってください。また、「テスト2週間前を切ったら、見たい番組はすべてビデオ」という約束事も有効です。とにかく、テレビをつける時間そのものを極力短くすることが重要です。
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石井 知哉(いしい ともや)