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成績アップにつながる宿題・提出物の取り組み方

成績アップにつながる宿題・提出物の取り組み方
お子さんは学校の「提出物」をきちんとできていますか?ただ提出するだけではもったいない。普段の家庭学習やテスト対策にうまく組み込み、絶大なパワーを利用しましょう。今回は、成績を上げるための提出物との賢いつきあい方として、「提出物で成績をあげるコツ」についてご紹介します。
石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)

「ただ出せばいい」はもったいない!

通知表の評定、いわゆる内申点は観点別評価に基づいています。 教科ごとにそれぞれの観点の判断ポイントが定められていますが、提出物は「関心・意欲・態度」「技能」「知識・理解」「思考・判断・表現」のすべてに関わります。
(ただし、比率は教科によって異なります)

つまり、提出物の内容も評価されているわけです。 たとえ同じように期限を守って提出していても、きちんと仕上げたお子さんと手を抜いたお子さんとでは、評価は異なります。

また、提出物の出来が良いということは、きちんとテスト勉強をしているということです。 そういうお子さんの努力は確実にテスト結果につながります。

「提出物にとことん力を入れて取り組むと成績が上がる」
これが成績アップのための親子間の合言葉です

成績を上げるための提出物の取り組み方

<ノート提出の場合>

  1. 授業中の板書は全部とる
    「ノートに書いていない」ということは「授業を受けていなかった」と見られるのです。欠席した分はクラスメイトに写させてもらうのが当然です。
  2. プリント類は漏れなく貼る
    授業で使ったプリント類もノートに貼るよう指示される場合もあります。「後で貼ればいいや」と思っていると、「順番を間違えた」「失くしちゃった」といったトラブルに。配られたらすぐにノートに貼るべきですね。
  3. 先生の話したことも書く
    授業に積極的に参加していたことを示せます。しかも、話した内容を漏れなく書き取ろうとすれば、当然授業中の集中力も上がり、頭も活発に働きます。
  4. 字や図を丁寧に書く
    他人が読んでわからないような字はアウトです。授業中に急いで書くと字が雜になり、自分でもわからなくなりがちです。記憶の新しい授業当日のうちに直しておきましょう。
  5. 色ペンなどで、ポイントのわかりやすい書き方にする
    授業内容に対して深く理解しようという姿勢の表れです。色は多過ぎするとかえってわかりにくいし時間もかかるので、黒、赤、青の3色くらいが無難です。
  6. 他の生徒の答えた内容、優れた考え方、よくある間違いパターンも書く
    「自分が当てられなければ関係ない」という姿勢はマイナス評価です。クラスメイトから学ぶことはたくさんあるのです。聞き逃さないよう集中するのが理想的な授業態度です。
  7. 教科書や参考書で調べたことも書く
    帰宅後、授業ノートを見返して理解しきれないことは、自分で調べます。書くスペースがないときは、大きめの付箋に書いてノートに貼るのがおすすめです。

“授業で伝えられたこと”は最低限の必要事項で、そこにどれだけ“自分のオリジナリティ”を加えられるか、というところにカギがあります。 日頃から授業ノートをここまでしっかりと作っておけば、テスト対策用にわざわざ“まとめノート”を作る必要などなくなります。 ポイントは、授業のあった日にすぐに手をつけること。 テスト前にまとめて作るくらいなら、初めから作らない方がマシなくらいです。

<ワーク・問題集の場合>

  1. 指定範囲はすべて終わらせる
    抜け・漏れがあれば、当然マイナスです。全範囲を確実に終わらせることは必須です。
  2. 答え合わせをする
    意外と忘れがちなのがこれです。「答え合わせはあとでやればいいや」というお子さんは要注意です。
  3. 解き直しをする
    解答を丸写しして解き直した気になっているお子さんは実に多いのですが、自力で正しい解き方を実践しなければ、身に付きません。特に提出物の問題はそのままテストに出ることが多いので、確実に正解できるようにしておく必要があります。
  4. 自分が間違えた理由、ポイントや注意点を書いておく
    人間は同じミスを何度も繰り返すものです。「なぜ間違えたか?」を書いておくと、後で見たときに理解の助けになりますし、本番で見直す際の目印にもなります。

ノートもワーク・問題集も、良い評価をもらうために取り組むものではありません。 日頃の勉強に役立て、定期テストの得点向上につなげることが目的です。 しかし、そのための努力が、提出物への取り組み方として高く評価されるわけです。 まさしく一挙両得です。 是非お試しください。

石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)