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受験生のための夏休みの予習のすゝめ

受験生のための夏休みの予習のすゝめ
「この夏は頑張ろう!」と誓いを立てたのに、「何をしたらいいか全然わからない!」と困惑したり、「時間が足りない!」と焦るばかりで勉強がちっとも進まず頭を抱えたりするお子さん。そんな受験生のお子さんを目の前に、親御さんの方が悩んでしまうこともよくあります。しかし、「あれもこれも」と欲張ると、「やろうと思っていたことができなかった…」「夏休み前に戻れたらいいのに…」と後ろ向きの気持ちになってしまいます。 長いようで意外と短い夏休みで、「まずはこれだけは」という「3年1学期までの復習」「2学期以降の予習」「模擬テスト」の3つの中から、本記事では「2学期以降の予習」をご紹介します。
石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)

夏休みに予習をする3つの理由

復習を終えて余力のあるお子さんには、是非とも予習をおすすめします。特に新学期が迫る8月後半の約2週間には、学校の教科書内容を先取りしておきましょう。9月からの学校の授業内容の理解度が格段に上がります。当然、中間テストの結果にも反映されます。

  1. 予習は2学期の内申点につながる
    新学期が始まれば学校の授業が始まります。

    まずは2学期以降のスケジュールを確認しておきましょう。
    ・9月下旬〜10月中旬:中間テスト
    ・11月下旬〜12月上旬:期末テスト
    ・12月中旬:内申点確定
    ・2月〜3月:高校一般入試

    内申点を大きく左右する定期テストが2回。どちらも、高校受験に向けて内申点アップのチャンスです。夏休み中に自分で予習をしておけば、学校の授業を先取りできます。当然、テスト対策にも時間的に余裕が生まれ、好結果を出すことができます。もちろん、授業内容もよく理解できるので、おのずと態度や提出物の面でも向上します。内申点向上のカギは予習にあるのです。

  2. 予習は高校入試に有利
    高校入試では中学校で学習する全範囲が出題されます。しかも、中3の2・3学期に扱う内容は、多くの高校が特によく出題する単元です。

    ■国語:古文(短歌・俳句の表現)/漢文(返り点、漢詩)
    ■数学:関数y=ax²/相似とその利用/三平方の定理
    ■英語:分詞の形容詞的用法/関係代名詞/間接疑問文/接続詞の表現

    これらの単元は、公立でも私立でも特に配点が高いものですから、確実にマスターしておくべきものです。

    一般入試合格を目指すなら、12月下旬の冬休み頃には、総合問題や過去問に取り組み、入試の実戦的な対策を行いたいものです。ところが、習ってない範囲が残っていると、いつまでも実戦対策に入れません。その結果、一般入試の得点が振るわない、ということもよくあります。

    2学期の予習を進めておくと、前倒しで3学期の予習を2学期のうちに進められます。つまり、中学校の全学年内容を冬休み前に完了できるわけです。夏休みから予習を進めることで、早めの入試対策が可能となるのです。

  3. 予習は“自学自習力”を向上させる

    「先生から教えてもらわないと無理!」と予習を避ける受験生は多く見られます。多くの受験生が「人から教えてもらう」という、いわば“受け身の姿勢”です。そんな姿勢で入試に合格できるというのは甘い考えです。受験当日に頼れるのは自分だけなのですから。

    いつかは自分一人の力で誰にも頼れない環境に放り込まれるのです。受験直前期の勉強をするときに、1日中先生がそばにいてくれるわけではないのです。
    「知らないことは自分で調べる」
    「解けない問題は解説を熟読する」
    「わからないことがあればとことん考え抜く」
    このような“積極的な姿勢”で学習する力が “自学自習力”であり、本当の学力です。もちろん高校受験でも役立つでしょうし、その後の人生にも大いに活きてくるはずです。

    「自分一人の力で教わったことのないことを勉強する」という意味で、予習は“自学自習力”を伸ばす絶好のチャンスです。

予習のやり方3つのポイント

  • 基本は教科書!
    新しい単元を理解するためには、やはり教科書が最適です。興味を引くような導入や、読み手の「なぜ?どうして?」に答えるような噛み砕かれた説明、効果的な解法を示した例題など、実際にご覧になるとよくわかります。

    さらに、中学生が一人で勉強しやすいようにとの配慮もされています。たとえば、数学の場合、問題ごとに「どのページに戻ればよいのか」が記載されていますから、問題演習でつまずいた際にはもってこいです。英語であれば、文法のまとめもついていますし、教科書に登場した全単語とその意味が巻末にアルファベット順に掲載されています。学校の授業を先取りして日本語訳を作ることも可能ですね。理科や社会についても、図表や写真・イラストが豊富で、理解の助けになってくれます。

    予習のためにあれもこれもと教材を揃える必要はありません。本当に必要なことは全部教科書に書かれています。

  • 学校の提出物で理解・定着を深める
    定期テストの際に提出課題となる問題集は、使用している教科書に準拠したものがほとんどです。これを教科書と合わせて問題演習に活用してみましょう。教科書を読んで「わかったつもり」になっても、実際に問題を解いてみないと本当に理解できているかはわからないものですから。

    テスト前にはまた提出課題となるわけですから、あらかじめ解いておくのは一石二鳥です。ただし、「授業中に使うから指示があるまで書き込んではいけない」と指示される場合もあります。その場合はノートに解くようにすればいいでしょう。

  • それでも足りなければ市販の教材へ
    「学校で使う教材を存分に活用したけど、まだ足りない」という場合には、市販の教材に手を伸ばすのも手です。ただし、用途・目的をよく考えてから購入することをおすすめします。

  • もっとたくさん問題を解きたい ➡ 問題集

    どんな問題集でも正解は付いていますが、解説(解き方や考え方など)ができるだけ詳しいものを選びましょう。

  • 要点の整理が欲しい ➡ 参考書

    受験まで視野に入れた場合は、中学校3年間の全内容を網羅したものがよいでしょう。「まずは学校の授業内容」という場合は、教科書に準拠した薄手のもので充分でしょう。

  • 中間・期末テストの対策をしたい ➡ 定期テスト予想問題集

    使用している教科書の出版社に対応したものを選ぶよう、ご注意ください。

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石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)