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合格を勝ち取るメンタルのつくり方



配布プリントと参考書を使って家庭でできるテスト対策

配布プリントと参考書を使って家庭でできるテスト対策
中学校の定期テスト対策は、家庭学習で十分です。大切なのは適した教材と使い方、さらに親御さんの接し方です。子どものやる気を持続させる方法をご紹介します。
石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)

配布プリントは絶対に失くさない

中学校では、教科ごとに先生が変わり授業の方式が異なります。
中には教科書の内容を整理したプリントを中心に授業を行う先生もおられます。その場合、テスト前にはプリントをノートに貼り付けて提出する課題が出ますし、そのプリントから問題が出題されるケースもあります。

ですからプリントを失くすことは、大きなロスなのです。失くしものを防ぐ方法は以下にまとめております。

テストの予想問題をさせるのは「今度の日曜日」

学校の教科書に沿ったテスト対策用の問題集が一般の書店で購入できます。テストに出やすいポイントが整理されており、しかも本番さながらの予想問題も掲載されています。ですから、お子さんの現状の力量を客観的に把握するにはもってこいの素材なのです。教科書にも対応しているので、学校の授業がキリの良いところまで進んだら是非チャレンジする機会を設定してみてください。

「テストの予想問題があるけど、今度の日曜日に挑戦してみたら?」という感じでお子さんにすすめてみてください。ポイントは、「今すぐ」ではなく「今度の日曜日に」というところ。心の準備期間と猶予を与えて「よし、やるぞ」という気持ちを盛り上げることが大切です。「日曜日の○時開始」というところまで決めることができれば上々です。

予想問題の採点で子どもの成長度が変わる

日時を決めた以上は必ず予定通り実施しましょう。熱があろうとお腹が痛かろうと、実施あるのみです。こうして、本番からは逃げられない、という”現実”を思い知るのです。テストの実施に当たっては、設定した時間を厳密に計ります。

採点は親御さんが厳密な採点基準に沿ってしてあげましょう。「書いた漢字が雑で読めない」「6か0かはっきりしない」というものはキッパリと×にします。

「自分には読める」というのが実際の試験ではまったく通用しないのです。これは身をもって知る必要があります。

フォロー上手の親は子どものやる気を持続させる

もし、お子さんが現実の厳しさを実感し、自信を失ってヘコんでしまったら。そういうときこそ親御さんの力の見せどころです。

  • まだ習っていないところも出題されている。
  • テストまでまだ時間もある。

といったことを軸に励ましてください。大事なのは、「これから頑張ればよいのだ。大丈夫、できる!」とお子さんが思えるようになることです。

こうして、自ら「テスト勉強をしないとな…」という意識になれば、親御さんがガミガミ言わなくても机に向かう時間は伸びるはずです。

新中1には、小学校のテストとの違いを認識させる

小学校はテストで点が取れたのに、中学校のテストは点が取れない、というお子さんは少なくありません。なぜなら、単純に勉強が足りないからです。小学校のテストは単元が終了したタイミングで実施します。ですから、授業を聞いて単元の内容が頭に入っていれば、直後に行われるテストは高得点が充分に可能です。そのために特別な勉強は必要ありません。

しかし、中学校のテストはそこまでに学習した全範囲が出題されます。ですから、授業を真面目に受けているだけではなかなか点を取れません。「小学校では勉強しなくても100点」でも、中学校では「テストのための勉強が必要」になるのです。

石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)