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おおた としまさ氏と受験について徹底議論!

2014.01.16

2児の父親でもあり、教育・育児について多くの著書を持ち、新聞や雑誌にコメント掲載も行う 「おおた としまさ」さんと、株式会社QLEAが経営する個別指導塾を統率する「石井 知哉」。少年時代を中高一貫の男子校で過ごし「教育」を舞台に働くという多くの共通点を持つ二人。おおたさん著の「男子校という選択」に感銘を受けた石井 知哉からの「中学・高校の受験について話がしたい」という熱烈オファーに快く応えていただき、本対談が実現しました。男子校出身の独特のノリで盛り上がり、あっという間に感じられるアツい対談となりました。
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高校受験という選択

—-おおたさん著に「中学校受験という選択」がありますが、今回は中学受験ではなく「高校受験という選択」についてどのようなお考えか聞かせていただけますか?

おおた:

高校受験をするということは、「(中学受験がないので)小学校5~6年生の時に1点2点の目先の点を気にしなくていい」ということです。その時期に何をするか、だと思うんですよ。「中学受験という選択」をした子たちが勉強に打ち込んでいる分、勉強じゃなくてもいいから何かに打ち込むべきなんだなって、そうじゃないともったいない。スポーツでもいいし、音楽、ピアノ、読書でもいいです。

自分の能力の土台を広げる時期として小学5~6年生の時を活用すべきなんだろうな、と思います。

石井:

高校受験で人生初のターニングポイントを迎える子に、「中学受験で得られない経験をなんとかさせたい」と思うと、年齢の違いがあるのかなと思います。おおたさんの本にもありました通り、11~12歳はまだ思春期の手前で、親の価値観の中に自分の価値観がある状況です。中学校選びも親が主導で将来のことも漠然としているケースが多いと思います。

でも15歳にもなると、自分の価値観が出てくるので、「卒業後どうしたい」とか「将来どうしたい」とかが見えてくるのではないでしょうか。将来を見通すということについては、高校受験はいい機会ですね。

僕は内部進学がありましたから、中学3年生の頃に将来のことは何も考えていなかったです。もちろん中高一貫校でも、キャリア教育をやるところはありますけど、環境的に多少のんびりしてしまうところはあるのかな、と思います。なので「将来を見通す」ということは、高校受験で得られるメリットというか、そういう選択肢を選んだからこそ出てくる成長チャンスだと思います。

おおた:

そうですね。大人、特に親に対して反発心がある多感な時期で、自分の力を証明するチャンスではあると思います。15歳なりに考えたものを実現して「自分がひとつ大人になることができた」という感覚は、中高一貫校でだらだらしているときには気づけない達成感なのだろうと思いますね。

石井:

(塾生の中で)中学3年生を見ていると、自分の頃と比べてずっと大人な子が多いという気がしますね。高校受験では面接とかもありますし、受け答えもしっかりしている中学3年生は多いです。

対談の様子

—今も公立人気が高いと聞きましたが?

石井:

「経済的に都立しか考えていない」や「行けるところならどこでもいい」という親御さんの考えはすごくもったいないなと感じます。私立高校の3年間がすごく合っていると感じる子もいますから。

おおた:

それはありますよね。中高一貫校、特に男子校、女子校であれば学校の個性がわかりやすいので、偏差値ではなくて、合っている・合っていないの基準で選びやすい。

でも高校の場合は、それぞれの高校の違いが分かりにくいっていうのはあると思います。

今はそれぞれ個性を出そうとしていますけど都立(公立)に関しては、どちらかというと平準化を図ってきた歴史もありますし。

石井:

今の中学校3年生の親世代が、ちょうどその時期に高校生時代を過ごしているので、まさに親御さんの中で「学校はどこ行っても一緒」というイメージなのではないでしょうか。そういうイメージで見てしまっているので、「いろんな学校を見学してみよう」という感覚があまりないのかもしれません。

おおた:

あー、なるほどね。

石井:

その感覚はなんとか、変えていきたいと思っています。11月ごろに(塾生向けに)行った「親子で受ける受験説明会」では親御さんに、「(学校選びについては)自分が通学していたときの学校イメージを全部捨てて、『自分の子が卒業後どうしたいのか』ということで考えてほしい」と伝えました。

今の中学2年生の子が30歳になる2030年は、日本の労働人口が半減するといわれています。そうすると、単純労働などは恐らく外国人労働者にとって代わられる時期だと思います。

そのころに、「今の中学校2年生の子たちが手に職をもって生きていけるかという」視点でみてほしいと思います。後日、親の影響もあって幼児教育を目指していた生徒が、高齢者介護を目指し始めたと聞いて嬉しかったですね。家庭で「少子化なので、幼児教育はほとんどなくなっているだろう」って話合ったみたいです。

おおた:

ふふふ。なるほど。

石井:

真剣に自分が30歳のころのことを考えてくれたことが嬉しかったです。将来のことを考えながら、進路を考えることは難しいと思いますが、考えてみれば他の転換が起きると思います。それも小学校6年生で考えるときと中学3年生で考えるときは、違うと思います。

おおた:

そうですね、まったく違いますね。

石井:

というところで、「やがてくる現実を親子で考えることも高校受験の生かしどころ」だと思います。そういう目線で高校受験をとらえてほしいですね。

おおたさん、石井さん、ありがとうございました。
受験や教育事情について、大変ためになるお話が聞けました!!

本記事が、少しでも多くの悩める親御様の解決策になれればと願っています。

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