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合格を勝ち取るメンタルのつくり方



【国語】の入学試験|都立高校一般入試の問題別難易度

【国語】の入学試験|都立高校一般入試の問題別難易度
一般入試本番の出願も終わり、受験生はみな焦りが増す時期です。残りわずかな時間で、合格の可能性を高めるためにまだまだできることはあります。余裕のある受験生も余裕のない受験生も、残された時間は平等です。その時間の使い方が最終的な合格・不合格の差を生み出します。今回は「短期間で合格を引き寄せる都立入試『国語』の戦略」についてご紹介します。
石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)

入試本番の得点目標と現状の差を知る

都立高校一般入試は、学力検査得点と調査書点を合計した総合得点で合否を判定します。調査書点は内申点を元に算出するので、現時点ではっきりとしています。これを目安の総合得点から引けば、合格に必要な学力検査得点がわかります。こうした計算から、「一般入試当日に合計何点取ればいいか」という目安がわかります。

そこから、1教科ごとの目標点数が出ます。得意不得意に応じて、教科ごとに目標点数を調整するのも有効な戦略です。たとえば、5教科合計目標が350点の場合、単純計算すれば1教科70点が目標となりますが、「苦手な数学は60点を目標し、その分得意な英語は80点を目標にする」というようにしても、結果的に合計350点に届けばいいわけです。

本番までの時間が限られているわけですから、得点を伸ばしやすいところを伸ばすのが得策です。過去問の採点結果や模試の結果から、自分の現状は把握できます。まずは教科毎の目標と現状を認識し、そのギャップを埋めるために必要なことを分析しましょう。

国語入試で合格するための戦略を立てる

都立一般入試の国語の問題は、1問5点と配点が高く、2問でも10点伸ばせます。(裏を返せば、うっかりミスで失点するとダメージが非常に大きいわけですが)
苦手なタイプの問題でも、徹底的に対策をすれば、短期間での克服が可能です。

問題ごとの難易度の差が大きく、どれだけ時間をかけてもなかなか解けるようにならないものもあります。ですから、「捨てる問題か拾う問題か」という判断をつける必要があります。簡単な問題でも難しい問題でも、5点は5点なのです。

“取りやすい問題”から確実に取っていく、というのが合格するために必要不可欠な戦略です。

以下、国語の問題の出題傾向と分析です。問題ごとに難易度をA〜Cで評価しました。

  • 目標得点が54点未満:A
  • 目標得点が55〜84点:B
  • 目標得点が85点以上:C

という目安です。

大問1

  • 問1:漢字の読み(2点)・・・A
  • 問2:漢字の読み(2点)・・・A
  • 問3:漢字の読み(2点)・・・A
  • 問4:漢字の読み(2点)・・・A
  • 問5:漢字の読み(2点)・・・A

大問2

  • 問1:漢字の書き(2点)・・・A
  • 問2:漢字の書き(2点)・・・A
  • 問3:漢字の書き(2点)・・・A
  • 問4:漢字の書き(2点)・・・A
  • 問5:漢字の書き(2点)・・・A

大問3

  • 問1:物語文の読解(5点)・・・A
  • 問2:物語文の読解(5点)・・・A
  • 問3:物語文の読解(5点)・・・B
  • 問4:物語文の読解(5点)・・・B
  • 問5:心情を表す作文(5点)・・・C

大問4

  • 問1:論説文の読解(5点)・・・A
  • 問2:論説文の読解(5点)・・・B
  • 問3:論説文の読解(5点)・・・B
  • 問4:論説文の読解(5点)・・・B
  • 問5:論説文の読解(10点)・・・C

大問5

  • 問1:古典鑑賞文の読解(5点)・・・A
  • 問2:古典鑑賞文の読解(5点)・・・B
  • 問3:例文の作文(5点)・・・A
  • 問4:古文の現代語訳(5点)・・・B
  • 問5:古典鑑賞文の読解(5点)・・・B

※出題の順番が前後することがあります。

自分の目標得点のために“取るべき問題”“捨てるべき問題”をチェックしてみてください。その際、注意すべきは、“保険をかけておく”ことです。目標得点が70点だからといって、はじめから30点分を捨ててかかるのは非常に危険です。70点満点のテストで70点を取ろうとしているようなものですが、入試本番では普段しないようなミスをするものです。合格に必要な得点にプラス2、3問分は取るつもりで考えておきたいところです。

石井 知哉(いしい ともや)

執筆

石井 知哉(いしい ともや)